初回があまりにインパクトが強すぎたために、今回はいささかトーンダウンは否めませんでしたね。
商店街の再開発見直しという割と小粒な話になったからですかね。
総理という肩書きでも地方都市で実際にやることはそんなことになってしまうのは仕方ない気もしましたが…
NHK 土曜22時
「17才の帝国」第2話
主演…神尾楓珠
脚本…吉田玲子
演出…西村武五郎
前回、就任早々に市議会廃止を打ち出して、市民の投票による賛成多数で決めてしまった真木(神尾楓珠)。
元市長の保坂(田中泯)はじめ、市議会議員たちはカンカンだし、リストラされそうな市役所職員たちも、真木に食って掛かります。
真木は独裁国家を作ろうとしているのでは?という記事も書かれ、支持率は下がってしまいます。
しかし、市内を視察して回った真木は、再開発が決まっている商店街の人たちの話を聞き、
何もかも壊してしまうのではなく商店街の今のありようを極力残す再開発の見直しを市民に提案し、投票の結果、現在の再開発は見直すことになります。
これもまた問題になるでしょうね。
現在の総理(柄本明)の孫である鷲田(染谷将太)は担当大臣なのに出し抜かれ、建設業者や市議にもいい顔をしていただけに真木との対立は避けられなさそうです。
若い閣僚たちの中で1人だけ旧態依然な政治家っぽい鷲田を染谷将太が巧みに演じてますね。
鷲田総理と真木との板挟みになっている平(星野源)も難しい立場です。
AIからの幸福度アンケートで現在の自分に満足しているか?の質問にどちらでもない50点をつけているのが印象的でした。
星野源が非常にナイーブな感情表現で、平の葛藤を演じています。
今回は真木がどんな環境で育ってきて政治家を志したかが分かりました。
母子家庭で母親が亡くなり、祖母に引き取られ、祖母を介護するヤングケアラーに。
最近、ヤングケアラーのドキュメンタリーを見ましたが、ヤングケアラーはホントに深刻な社会問題ですね。
今後は真木が福祉とかもどう改革するか、そこも気になりました。
今回の評価は…8