これまで度々、校長である麻琴(内田有紀)があんなにボクシング部を廃部にしたいほど毛嫌いしていたのに、急に応援し始めたかがよく分からないと書いてきましたが、
前回のラストで、拉致された江戸川(櫻井海音)を救い出す時に、桐沢(木村拓哉)が半グレたちを鮮やかに叩きのめす姿を目にして、余計に火がついたことがわかりやすかったので、納得しながら今回は見られました。
テレビ朝日 木曜21時
「未来への10カウント」第6話
主演…木村拓哉
脚本…福田靖
演出…星野和成
麻琴は桐沢や甲斐(安田顕)がいた強い頃のボクシング部でマネージャーをしていたわけで、強いボクシング部に再びなってほしいという気持ちは潜在的にあったんでしょうね。
ところが、弱小化してしまって、そんな情けないボクシング部なら廃部にした方がよいと思ってしまったんでしょう。
しかし、桐沢がコーチになり、部員たちもやる気を見せ始め、麻琴もかつてのマネージャー気分がよみがえり、京明になんとか勝ちたいという欲が出てきたようです。
今回は桐沢に「いい加減本気を出して!」とハッパをかけたり、「桐沢さんにはがっかりさせられたくないの」と本音が出たり、
麻琴の生の感情が出て、そこは良かったと思います。
スポ根ものにはおなじみの、人一倍努力はするけど実力がともなわないキャラとして、今回は友部(佐久本宝)がフィーチャーされ、
桐沢相手の連続スパーリングでも最後まで根性を見せ、同じ階級で実力者の西条(村上虹郎)を押しのけ、友部が練習試合のメンバーに選ばれました。
佐久本宝にはハマりの役なので、もっと丁寧に見たかった気もしましたね。
はっきり言って桐沢の亡き妻(波瑠)そっくりの女性エピソードは要らないのに…と思ってしまいました。
桐沢が前を向くために必要だったのかもしれませんが、いかにもご都合主義にしか見えなかったので、逆にシラけました。
次回は、試合メンバーから外され、ムシャクシャした西条が暴力事件を起こしてしまい一悶着あるようです。
今回の評価は…7