まず、このドラマが視聴率が低いために終了が1話繰り上がったというネットニュースはガセだとテレビ朝日の会長が否定した件について。
賢明なる当ブログの読者の皆さんに、これだけは申し上げておきますが、
ネット記事や雑誌で、視聴率が低いからと主演の俳優を叩くような記事は、一切気になさらないで結構です。
何をいまだに「視聴率」なんて実体のない数字でドラマの評価をしてんだ、バカじゃないの?と鼻で笑ってやりましょう。
改めて書くまでもありませんが、いわゆる「視聴率」として世に出る数字は、関東地区の視聴率を測る機械が置かれた家庭で、リアルタイムでその番組を見たデータにすぎません。
録画して見た数字も、見逃しやリアルタイム配信で見た数字もそこには含まれてないんです。
今や連ドラを見る視聴者の見方は多様化しているんですから、「視聴率」が昔のように取れないなんてあたりまえのことじゃないですか。
長くなりましたが、そういうことですので…。
テレビ朝日 木曜21時
「未来への10カウント」第7話
主演…木村拓哉
脚本…福田靖
演出…河合勇人
京明との練習試合のメンバーから外されてムシャクシャしたから校内で生徒を殴ってしまったと思われてしまった西条(村上虹郎)。
殴った相手が同じ高校の生徒だから良かったようなものの、示しがつかないので、今やボクシング部に肩入れする麻琴校長(内田有紀)も活動停止にせざるをえません。
…で、実は西条の両親は父親の浮気ぐせで離婚、その慰謝料で東京に出てきてタワマン暮らし。母親(紺野まひる)は彼氏を作って遊び回り、息子には興味なしという愛情のない家庭に育ったことを描いたり、
実はぶつかったことは謝ったが、殴った2人が子分のように下級生をいじめていたので殴ったのだということがわかったり、
殴ったヤツらに突き飛ばされた時に後頭部を壁に強打し、脳に血腫ができてしまい、西条はもうボクシングができないとわかったり、
…と、何だかボクシング部員はボクシング以外で人を殴ってはいけないという、シンプルに間違った行為を、どこまで西条は反省しているかをぼやかす方向にふくらませたのは違和感がありました。
なぜ、心配や迷惑をかけたボクシング部員たちにあそこまでひねくれた態度を西条に取らせたのかも理解に苦しみます。
部室の外で部員たちの会話を聞いていたのに…ですよ。
西条の暴力行為を許せない!と責める水野(山田杏奈)なんて、ボクシングを習って継父を殴りたいって言ってたのに…頭ごなしに否定するのか?とそこも疑問でしたし、
下級生をいじめていた2人はチクった下級生を更にいじめるのでは?とそこも気になりましたし、
そこはどうでもいい桐沢(木村拓哉)と折原(満島ひかり)の関係の恋愛匂わせとかも入ってきたりで、いろいろチグハグな脚本でしたね。
福田靖も、どうも筆が鈍ってきたようです。
今回の評価は…6