今回は晴太(田中圭)の元妻の安奈(瀧内公美)が、いいアクセントになっていましたね。
安奈は偶然、杏花(上野樹里)の起業に向けてのコンサルティングをすることになり、晴太との関係は知らずに親しくなりましたが、
前回のラストで晴太と杏花が会っているところを見て交際関係にあるのを知ってしまいました。…で、今回。
TBS 火曜22時
「持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~」第8話
主演…上野樹里
脚本…吉澤智子
演出…小牧桜
安奈は晴太とのことは、杏花に聞きも、自分から話しもせず、代わりに杏花が優先するものは何かを聞きます。
今は独立が一番と考えていると杏花は答えます。付きあっている人がいるんでしょう?と更につっこむと、
相手は仕事ファーストでいいと言ってくれてる、お互い無理のない付き合い方じゃないと続かないんで…と。
それを聞いて安奈は…
無理のない付き合いのために無理してんじゃないのかな…とつぶやきます。
これってこのドラマのタイトルの「持続可能な恋ですか?」を象徴するようなセリフでしたね。
安奈は仕事を優先するあまり、離婚となり、息子の虹朗も晴太が引き取ったことに忸怩たる思いがあるんですね。
だからこそ、今も同じマンションに住み、虹朗に頻繁に会ってるんですが、虹朗のことが心配でならないんです。
ですから晴太には、なぜ結婚しないのに杏花に会わせて混乱させるようなことをするのかとなじり、
杏花には自分が晴太の元妻であることを明かした上で、母親になる気がないなら中途半端に虹朗に関わらないでほしいと告げます。
今回、最も印象的だったのは安奈のこのセリフです。
「今のとこ、この国では女性の人生いいとこ取りは難しいんだよ」
先日、日本テレビの「悪女」でも描かれたワーキングママの仕事と子育ての両立の困難さを端的にズバリ指摘した言葉でした。
安奈を演じる瀧内公美は、実にサバサバと気丈に生きる安奈の強さと弱さを巧みに演じてました。
この女優さんはどんどん伸びていくと思います。
今回は珍しく、林太郎(松重豊)についてはあまり書くことがありません。
今回の評価は…7