スポ根ものの最終回のカタルシス…「未来への10カウント」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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弱小チームが熱血指導で強くなり、最後は一矢報いるまでになるというのが、スポ根ものの王道パターンです。




…なので、最終回はお約束で感動できるわけで、このドラマにもそれを期待し見続けてきた私めです。





テレビ朝日 木曜21時

「未来への10カウント」最終回


主演…木村拓哉

脚本…福田靖

演出…星野和成





単なるスポ根ものではなく、生きる気力を失った桐沢(木村拓哉)が、ボクシング部員を指導することで再生するというのもこのドラマのテーマで、





その両方にきっちりケリをつけた最終回は、お約束とはいえ、満足のいくものでした。





インターハイ予選で水野(山田杏奈)も玉乃井(坂東龍汰)も京明の選手を倒して、インターハイ出場を決めました。




そこには選手たちはもちろん、生きる気力を取り戻した桐沢の思い、父親の芦屋(柄本明)に認められた麻琴(内田有紀)の思いの結実があり、




水野が勝った時に桐沢が麻琴に向かって拳を突き出した時は、素直に「キムタク、かっけぇ〜〜!」とうなりました。




芦屋父娘が和解するシーンも良かったですね。やっと父親に褒めてもらえた麻琴の喜びがじわっと伝わりました。





試合前、最後の練習で、自分はボクシングをできなくなっても練習パートナーを続けてくれた西条(村上虹郎)に桐沢や部員たちが感謝を告げるシーンも、ちょっと感動しました。




最も笑えたのは折原(満島ひかり)の息子の圭太(川原瑛都)が、校長室に麻琴を訪ねてきて、折原と桐沢に結婚してもらいたいから非常勤講師をやめてもコーチを続けられるようにしてほしいと直談判するシーン。




この川原瑛都くんは、「コタローは1人暮らし」の時も感心しましたが、大人びた子どもを演じさせたら絶品ですね。

末恐ろしい子役さんです。






さて、このドラマ、不満な点もありましたが、納得の終わり方をしてくれて、見続けた甲斐がありました。

今回の評価は…8