阿部サダヲのどんぐり眼が怖い…「空白を満たしなさい」第1話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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期待度ランキングに上位に入れた私めの期待に裏切らない、私め好みのクセの強いドラマです。




好き好きはあると思うので読者の皆さんにあまねくおすすめはできませんが、民放の連ドラのなまぬるさに嫌気がさしている方はぜひご覧下さい。

1話を見逃した方は(近畿圏以外)明後日土曜日の夕方に再放送がありますので見てみて下さい。





NHK  土曜22時

「空白を満たしなさい」第1話


主演…柄本佑

脚本…高田亮

演出…柴田岳志




不思議なドラマです。どんなジャンルに属するか分類が難しいんです。

ホラーなのか、サスペンスなのか、SFなのか、どこにも入らないユニークなドラマです。




そもそも主人公、徹生(柄本佑)が「復生者」というなぜか生き返った人というのがユニークで、更に不思議なのは、このドラマの舞台はそんな復生者が他にもありふれているらしい世界なんです。




徹生は生き返ったと分かると、役人がやってきて届け出書類に記入させ、注意事項などを淡々と説明します。





そこからして、これは普通のドラマじゃないなと薄気味悪さを感じました。




夫が生き返ってもあまり喜ばず、怯えているような妻の千佳(鈴木杏)も何かありげで不気味です。




3年前にビルから転落死した徹生は、自殺らしいとされながらも事故死扱いで終わっていました。




しかし、生き返った徹生には死の間際の記憶は無く、自分は自殺するはずが無い、誰かに殺されたんだと思い込みます。




そして、死ぬ前にしつこく絡まれていた警備員の佐伯(阿部サダヲ)のことを思い出し、佐伯に殺されたんだと主張し始めます。





回想シーンでの佐伯を演じる阿部サダヲがこのドラマ最大の見ものです。

「怪演」なんて言葉では簡単に片付けられない生理的嫌悪感を人に与える実にスゴい演技です。




現在上映中の「死刑にいたる病」という映画でも阿部サダヲはサイコパスな死刑囚を怪演してますが、(※脚本が同じ人です)




このドラマの佐伯もかなりヤバい演技です。キョトンとした阿部サダヲのどんぐり眼がいかに怖いか、ぜひ見ていただきたいと思います。




どうやら佐伯は千佳に近づき、不倫の子を作ったかしたようですが、




今回では佐伯が今も生きているかすら分かりません。

先の展開が読めない不思議なこのドラマは全5話であと4話しかありませんが、どうなるんでしょうか。





今回の評価は…8