前回の記事でこのドラマは、平手友梨奈演じる葵がいかに新(竹内涼真)を支えていくか、それと早乙女太一演じる龍河の憎々しさを楽しみに見ていくと書きましたが、
早速、今回は新に志願して「みやべ」の新マネージャーになった葵が、ダメダメだった店を短期間に立て直していき、やられてばかりで息苦しかった前回までと違い、見ていて希望が持て始めました。
21時
テレビ朝日 木曜21時
「六本木クラス」題4話
主演…竹内涼真
脚本…徳尾浩司
演出…樹下直美
葵がマネージャーとして入るなり、なぜこの店がダメかのダメ出しを始めました。
いちいちごもっともで、そうだそうだと納得のいくことばかりでした。
葵のアイデアを盛り込み、店内は大改装し、メニューも整理し、葵得意のSNSを使ってのPRも多用し、営業再開早々に以前とは見違えるほど繁盛します。
残る問題は料理がイマイチなところで、素人同然のりく(さとうほなみ)が料理を作っているので、葵は調理担当を替えるべきだと主張します。
しかし、町工場で働いていた時に、りくの作った弁当の美味さに感動した新は、りくをやめさせず、葵に試食しダメ出しして鍛えてほしいと頼みます。
今回良かったのは葵の手腕が存分に描かれたのもさることながら、りくや葵、宿敵長屋(香川照之)の息子である龍二(鈴鹿央士)まで受け入れる新の懐の深さや、男気が描かれたことです。
人とまっすぐに向き合うピュアさを、竹内涼真は小細工せずにおおらかに演じていて、その良さが出てきました。
りくはトランスジェンダーという設定ですが、これは「梨泰院クラス」でもそうみたいなんですが、ちょっと唐突で面食らいました。
もう一方の龍河は今回は出番が少なく物足りなかったですが、父親の長屋から見合いを命じられ逆らえないシーンは、香川照之と早乙女太一の濃い演技バトルで見ごたえがありました。
みやべが台頭してくれば潰しにかかるんでしょうが、まだまだ恐れるほどではないですね。
今回の評価は…7