親子関係を断ち切りたかった2人…「オクトー」第4話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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このドラマは取り調べを受ける容疑者の感情の裏読みをしながら見る楽しさがありますね。




今回は認知症患者の花恵(松金よね子)を殺した看護師の麻美(徳永えり)が見せた「喜び」の感情の真意は何か?でした。




日本テレビ 木曜23時59分

「オクトー~感情捜査官 心野朱梨~」第4話


主演…飯豊まりえ

脚本…橋本夏

演出…林雅貴





朱梨(飯豊まりえ)が、喜びの感情が見えると麻美に言うと、自分は前から人を殺したかったから、その夢が叶って嬉しいと狂気じみた表情で言い放ちます。




鬼気迫ると言った方がいいくらいの徳永えりのイカれた感じの演技は、これまでのゲストをしのぐ迫力がありました。




ま~麻美は花恵に頼まれて殺してあげたというのは大体予想がつきましたが、麻美と花恵が抱える事情はなかなかややこしかったですね。




まず、花恵は娘が料理研究家で、人気取りのために、母親に認知症になるような薬を密かに飲ませ、介護用の料理本などを出していました。




なので、花恵の娘から朱梨は「怒り」の感情は見えますが、「悲しみ」は見受けませんでした。





花恵は娘のそれには気づいていて、娘が犯罪者になるのは死ぬよりツラいと、麻美に自分を殺すように頼んだのでした。




しかし、その願いを叶えたから麻美が喜んだだけではなく、実は麻美の喜びには毒親である母親への復讐の成就もありました。



麻美の母親は娘を自分の理想へと求め続け、教育虐待をしてきたのでした。

そんな母親の呪縛を断ち切りたくて、あえて麻美は母親が悲しむ人殺しになったのです。



切なくもゾッとする真意でした。

連行される麻美を心配げに見送る母親を見つけて、ニンマリとほくそ笑む徳永えりの笑顔が怖かったです。




今回の評価は…8