ファスト映画への警鐘になってほしい…「石子と羽男」第3話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

その内容紹介、批評、さらにヒット分析など、あらゆる情報を連ドラ好きの方々のために提供するブログです。

夏ドラマでウチの妻が見ている数少ないドラマがこれだと前回の記事で書きましたが、




どうも赤楚衛二をお気に入りになったようです(笑)。

彼の作品を何も見ていないので、「もう有名な子なの?」と聞かれ、今勢いがある注目の子だと答えると、見る目があるでしょうと自慢げでした。





ま~、それは余談ですが、このドラマは赤楚衛二の良さをうまく出してはいますね。クセの強い石子(有村架純)と羽男(中村倫也)の間で普通の青年として良い中和剤になっています。




TBS  金曜22時

「石子と羽男~そんなコトで訴えます?~」第3話


主演…有村架純、中村倫也

脚本…西田征史

演出…山本剛義





今回、テーマになった「ファスト映画」は近年ネット上で横行しており、問題になっています。




映画を勝手にダイジェスト版にしてネットで紹介するというもので、手短かにその映画がわかるからと見る人が多いそうなんです。




明らかに著作権法違反なわけですか、今回羽男に国選弁護人の依頼が来た、大学生の山田(井之脇海)は逮捕されてもまだ何が悪いのか?と罪の意識がさらさらありません。





そんなことでは執行猶予にもならないと羽男を諦めムードなんですが、





石子は山田と名前の似ている映画監督の山田(でんでん)が、せっかく最新作が公開されるのに、名前を混同したネット民から誹謗中傷され迷惑していることを伝えたり、




助監督が作ったファスト映画を見せて、山田監督を好きな山田青年はその酷さに憤り、やっと自分の罪を自覚し、裁判でも殊勝になりました。




今回、最も印象的だったのは、公判後に山田監督に土下座して謝る山田青年に、監督は10年かけて制作した映画が打ち切りになったことを受けて、「未熟だから許すことはできない」と言って去って行くシーン。




改めて山田青年は罪の重さをさとったでしょうね。

現実でファスト映画を作ってしまう人たちへの警鐘になってくれたらいいなと思いました。





あと、今回は裁判官である羽男の父親(イッセー尾形)と検事である姉(MEGUMI)が登場。優秀であることを求められ続けてきた羽男の苦しみが伝わりました。




もう天才のふりをすることはないよ、とそんな羽男に言ってあげる石子との間にバディとしての絆は深まってきました。




このドラマ、取り上げる題材が良いですね。今後も楽しみです。

今回の評価は…8