今回は寅子(橋本愛)が担当する3軒のうち、最も年齢の高い高校生が教え子の上原家の回。
初めて気づいたのですが、授業料の高い順に上原家、中村家、下山家と、上中下になってるんですね。
日本テレビ 水曜22時
「家庭教師のトラコ」第3話
主演…橋本愛
脚本…遊川和彦
演出…岩本仁志
さて、上原家ですが、母親の里美(鈴木保奈美)は元銀座のクラブのママ。
妻に死なれたエリート銀行員の利明(矢島健一)に、私生児だった守(細田佳央太)共々、後妻として迎えられました。
しかし、利明や、先妻の子たちには疎んじられ、見返すために守を父や兄と同じ東大に何とか入れようと躍起になっているという設定です。
先妻の子たちが疎んじるのは分かりますが、利明まで邪険なのを見ると、なぜ再婚したのかが解せない夫婦ではあります。
…で、問題は守が里美の意に反して、勉強ぎらいで成績は悪く、おまけにお笑い芸人志望ということ。
自分も青森からアイドルめざして上京し夢破れた里美は、そんな甘いものじゃないと大反対。
守は何とか理解してほしくて寅子の助けもあり客も仕込んでの単独ライブを、里美に見てもらいます。
その映像は夫や先妻の子たちにも見られ、家の恥だと呆れられ、利明は厄介払いのように海外留学に行かせようとします。
空港で寅子が喝を入れ、守は東大もお笑い芸人もめざすことに。
津軽弁で夫たちに食ってかかる鈴木保奈美の演技や、フワフワした守のダメさや変わりようを巧みに演じた細田佳央太の熱演で何とか見られましたが、
脚本家の学歴偏重批判の主張もちらついて、なんだか、話自体にはあまり乗り切れず、感動もしませんでした。
3軒の子どもたちへの対応は決まったところで、これからは母親たちが「ターゲット」と言ってましたが、
寅子は母親たちに何をしたいんですかね。
自分の母親には恨みを持ってるようですが…
引っ張る割に大したことなかったら、更に見続ける気が萎えますね。
今回の評価は…6