縦筋の小出しの仕方が上手い…「オクトー」第6話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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このドラマは2人の脚本家によって書かれているオリジナル脚本です。




1話完結のエピソードもそれぞれよく書けていますが、感心するのは全体の配分を考えた上で盛り込んでいるであろう縦筋のバランスです。




ラスボス的な胡散臭さをプンプン匂わせている平安(船越英一郎)について、徐々にいろいろ分かっていくのが、全体の緊張感を高めています。





日本テレビ 木曜23時59分

「オクトー~感情捜査官 心野朱梨~」第6話


主演…飯豊まりえ

脚本…橋本夏

演出…林雅貴




このドラマ、毎回犯人役に渋いながらも実力のある実力派をキャスティングするのに感心します。





前回の浅利陽介、前々回の徳永えり、次回は室井滋らしく、今回は尾上寛之です。




いろんなドラマで犯人役を演じることの多い中堅の実力派ですが、今回演じたのは不倫を暴露され家庭も華道の家元の座も失った円山。




交通事故で一時的な記憶喪失になり、トランクから血塗りのナタや、土のついたスコップが出てきて殺人の容疑者に。




朱梨が感情の色を見ると「不安」や「敬愛」が。

まるで狂気じみたように奇異な行動をする円山を、鬼気迫る演技で尾上寛之は演じました。





毎度のことながら、前半に容疑者が見せる凄みの割には、話は尻すぼみのようにいい話になってしまうのですが、それがこのドラマのパターンですからね。




今回も円山のスキャンダルを暴露したガーシーみたいな男(コウメ太夫)を殺した弟子をかばって、めった刺しにして遺棄したという話でした。




このドラマは、芸人を芸人らしくなく使うのが上手くて、今回も最初はコウメ太夫とは分かりませんでした。




今回の評価は…7