高齢者は若者の未来そのもの…「石子と羽男」第5話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

その内容紹介、批評、さらにヒット分析など、あらゆる情報を連ドラ好きの方々のために提供するブログです。

今回はほんわかした気分になる良い回でした。

愛すべき人々と心の通い合いというのは見ているこちらも良い気分になりますね。




TBS  金曜22時

「石子と羽男~そんなコトで訴えます?~」第5話


主演…有村架純、中村倫也

脚本…西田征史

演出…山本剛義




ご近所トラブルという、一見ギスギスしたいがみ合いになりそうな題材なのに、




隣家からはみ出した木に大量にいる毛虫に迷惑しているという重野(中村梅雀)は石子(有村架純)や羽男(中村倫也)が話を聞きに行っても、あまり怒ってはおらず、




木のある隣家の有森(風吹ジュン)に掛け合いに行くと、あっさり謝られ、ギスギスするどころか、拍子抜けするほど順調でした。




そのあと、逆に有森から重野の家から聞こえるピアノの音がうるさいという内容証明が来ますが、




こちらも有森を好きらしい町内会長(渡辺哲)が勝手にやったことらしく、すぐ取り下げてくれました。




観察眼の鋭い石子は、2人の部屋に同じ映画のチケットがあるのに目をつけます。石子の推察通りに2人は元々親しく付きあっていたのでした。

しかし、なぜか疎遠になってしまったのです。




重野に話を聞くと、自分は腎臓を患っていて、この先いつ死ぬかも分からないので、有森を好きだけどお互い深入りしない方がよいから身を引いたというのです。




高齢者が恋なんてと引け腰な重野に、若い3人はそれぞれ意見します。


大庭(赤楚衛二)「好きな人に好きと言うのは素敵なこと」


石子「いくつになっても人生を楽しんでほしい。若者は未来の夢を持てと言われるけど、高齢者の皆さんこそが若者の未来そのものなんです」


羽男「高齢者は人生を楽しむ義務がある」




日本は諸外国に比べて、まだまだ「老い」をネガティブにとらえがちですよね。

老いてものびのびと楽しく生きる姿を、若者に見せるのは大事なことです。

そうなっていってほしいです。




中村梅雀も風吹ジュンも淡々と自然な演技で、2人で見た映画「カサブランカ」の曲をピアノで弾き、それを聞くシーンは微笑ましかったです。




石子と羽男の仲も今回深まりましたね。

体調不良の石子に気づき配慮してくれた羽男の優しさに石子は感銘受けたし、




石子の法律でサポートしようとするまっすぐな姿勢を、羽男は認め始めています。

お互いの良さを認めあう良いバディになってきましたね。




そうなると大庭の当て馬感は強まるばかり。「ミスター不憫」赤楚衛二のますます真骨頂ですね。

告白予告の告白には笑いました。





今回の評価は…8