人は生きねばならぬ…「雪女と蟹を食う」第10話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

その内容紹介、批評、さらにヒット分析など、あらゆる情報を連ドラ好きの方々のために提供するブログです。

北(重岡大毅)と北海道最北端の地、稚内で蟹を食べて死のうと、その思いに頑ななまでにとらわれている彩女(入山法子)、




何とか、その死をくいとめ、生き続けるようにしたい北。

2人の食い違いが切なさを増すばかりでした。





テレビ東京 金曜24時12分

「雪女と蟹を食う」第10話


主演…重岡大毅

脚本…イム・ナウォン

演出…松本優作




北の彩女に生きる気力を取り戻させたいという努力は涙ぐましいばかりでしたね。




宿泊するホテルで、結婚するペアの事前撮影を見たら、ウェディングドレスを着てない彩女に、ドレスを着せようと躍起になります。




もうすぐ彼女は死ぬから何とか着せてほしいと無理を通して実現させるのです。

あんなウソまでついてと特別にやってもらえます。




純白のドレスを着て現れた彩女を、驚き、喜び、涙さえ流す重岡大毅のリアクションが切なく胸に迫りましたね。




そんな北の背中を押すように、ホテルのロビーには額装された詩が…


「鳥は飛ばねばならぬ。人は生きねばならぬ」


これは坂村真民の詩の冒頭の2行です。

このあとが気になり、調べたらこのドラマとリンクするので、ちょっと長くなりますが書きます。




怒濤の海を飛びゆく鳥のように

混沌の世を生きねばならぬ

鳥は本能的に暗黒を突破すれば

光明の島に着くのを知っている

そのように人も一寸先は闇ではなく

光であることを知らねばならぬ

新しい年を迎えた日の朝

わたしに与えられた命題

鳥は飛ばねばならぬ

人は生きねばならぬ




この詩のように闇を抜けて光ある場所へ2人がたどり着いてほしいのですが…

どうなるのでしょうか?




あんなに生きる実感を得た彩女とのセックスでも、どこか彩女が冷えているのが切なくもありました。




今回の評価は…7