主題歌をたっぷり聞けた最終回…「プリズム」最終回 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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このドラマらしい優しさに包まれた最終回でしたね。




みんな幸せになれたらいいねと心から思える終わり方をしてくれました。





NHK 火曜22時

「プリズム」最終回


主演…杉咲花

脚本…ねじめ彩木

演出…金澤友也




原由子が歌うこのドラマの主題歌「ヤバいね愛てえ奴は」にこんな歌詞があります。





「幸せ探し 傷つき悩みながら 鏡に向き合うと 虚ろな目の僕が 溜め息で曇っていく」


 


傷つき悩みながら、幸せを探してきた皐月(杉咲花)、陸(藤原季節)、悠磨(森山未來)にとって、





それぞれが目指すものを大事にしながら、良い関係性を保てるというところに落ち着いたのは何よりでした。





皐月は身を引くように、陸と悠磨の幸せを願いましたが、陸と悠磨は2人で生きていく道は選びませんでした。




この先、日本も恋愛の多様性に、より寛容になればまた違うでしょうが、まだまだ陸の父親(矢島健一)のように考え方を変えたくない、変化を受け入れたくない

人が多く存在するのもまた事実。




耕太郎(吉田栄作)と信爾(岡田義徳)のように、パートナーシップ制度などを使って、自分たちなりのありうべき形を模索していくしかないようです。




最終回ではメイン3人の他にも、介護の仕事を始めた梨沙子(若村麻由美)が年下の同僚や、介護先の息子に好かれたり、




陸の妹、香蓮(小野莉奈)が還暦の彼氏ができたり、綾花(石井杏奈)と剛(寛一郎)はできちゃった結婚になり、旧弊な考え方だった剛は産育休を取ることになったり、





それぞれがポジティブに前に進もうとしている感じは、見ていて心地良かったです。





このドラマはデリケートな題材を扱いながら、話を意図的にややこしくすることなく、割と率直に問題を明らかにし、それに真摯に向き合う姿を淡々と描きました。





杉咲花は「恋です」に続き、優れた演技を見せてくれましたし、藤原季節は今後がますます楽しみになりました。





森山未來はなかなか連ドラに出ない人ですが、今回は森山未來がこの役を演じてくれたのが、作品のクオリティーを高めてくれました。





今回の評価は…8