2022年夏ドラマアカデミー賞…最優秀作品賞 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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お待たせしました。夏ドラマ満足度ランキングのTOP5の発表です。

1位になった作品は夏ドラマアカデミー賞の最優秀作品賞を受賞ということになります。




5位

フジテレビ 木曜22時

中島裕翔主演

「純愛ディソナンス」…7.45

8.8.7.8.7.7.8.7.7.8.7




教師と教え子の純愛などと甘ったるいことでは終わらない、かなりビターな作品でしたね。




確かに純愛の部分もありましたが、ディソナンス=不協和音の方がむしろ重要で、終わってみれば4組の親子のギスギスした不協和音とその改善が描かれていました。





中島裕翔や比嘉愛未の変貌ぶりや富田靖子の毒親っぷり、光石研久々の敵役の怪演などキャストに引かれて見続けた部分もありました。




脚本的にはいろいろ盛り込みすぎたきらいはありましたね。ただ複数の脚本家で書いたにしてはまとまりがありましたね。





4位

テレビ東京 金曜24時12分

重岡大毅主演

「雪女と蟹を食う」…7.58

8.8.8.8.7.8.7.8.7.7.7.8




アイドルオーラを消しての重岡大毅のダメ男っぷりも良かったですが、まさに雪女と呼ぶにふさわしい入山法子のクールビューティーぶりも絶妙でした。




死にたがっていた主人公が、雪女と生きていきたいと強く願えるようになって行く皮肉な展開に引き込まれました。




北に生きる前向きさを与えたマリア役の久保田紗友も良かったです。





3位

林遣都、仲野太賀主演

「初恋の悪魔」…7.70

8.8.7.8.8.8.8.7.7.8




夏ドラマアカデミー賞では最優秀主演男優賞(林遣都)、最優秀助演女優賞(松岡茉優)、最優秀脚本賞(坂元裕二)の3部門を受賞しました。




例によって坂元裕二脚本らしくクセの強い変化球の刑事ドラマでしたから、早々にリタイアした人も多かったのではとも思いますが、




見続けた人は考察しながらどんどんはまっていく中毒性の強い作品でした。





最終回も良かったですが、鹿浜と屋敷の持ち主だった老婦人との交流を描いた第5話は9を出しても良かったと悔やまれる、私めの好きな回でした。





2位

TBS 金曜22時

有村架純、中村倫也主演

「石子と羽男~そんなコトで訴えます?~」…7.80

8.7.8.8.8.7.8.8.8.8




夏ドラマアカデミー賞は最優秀演出賞のみですが、W主演の2人や、脚本、主題歌、いずれも惜しくも選ばれなかっただけで、トータルでは優れた作品でした。





特に褒めたいのは脚本で、現代にありがちなトラブルを取り上げて巧みにドラマにしていましたね。

題材の面白さの割には肩透かしの回もありましたが…




この西田征史にはもっと連ドラを書いてほしいです。




しかし、新井P、塚原Dコンビの作品の安定感、クオリティの高さはスゴいですね。次はどんな作品か今から楽しみです。





そして、1位

夏ドラマアカデミー賞最優秀作品賞に輝いたのは…




NHK  火曜22時

杉咲花主演

「プリズム」…8.00

8.7.8.8.8.8.8.9.8.



最優秀作品賞の他にも最優秀主演女優賞(杉咲花)、最優秀助演男優賞(森山未來)、最優秀新人賞(藤原季節)、最優秀主題歌賞(原由子)と実に5部門受賞となりました。





夏ドラマで唯一、9をつけた第8話の3人が本音をぶつけ合う長回しのシーンは、まさに圧巻でしたね。




同性愛者と、異性愛者なのに同性を好きになってしまった男性、恋人を奪われてしまう女性という実にデリケートな三角関係が非常にナチュラルかつリアルに描かれました。




最優秀賞を受賞した3人のそこにその人物がいるかのような自然なたたずまいが、複雑な関係性を不思議なくらいにすんなりと見せてくれて独特の作品になりました。





3人と同じ関係性の吉田栄作、岡田義徳、若村麻由美の好演も書いておかないといけませんね。




優しく包み込むような主題歌も秀逸でした。