目黒蓮の手話に早くも泣かされた…「silent」第1話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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年を取るにしたがい涙腺がゆるくなっているとはいえ、初回からいきなり泣かされるとは思っていませんでした。





恋人が耳が不自由という恋愛ドラマには「愛していると言ってくれ」や「オレンジデイズ」のような名作がありますが、このドラマも秀作になる可能性を十分に感じる初回でした。




フジテレビ 木曜22時

「silent」第1話


主演…川口春奈

脚本…生方美久

演出…風間太樹




初回をご覧になった方は、私めがどこで泣いたかはお分かりかと思いますが、




やっと高校時代の恋人だった想(目黒蓮)に再会した紬(川口春奈)が、逃げる想を追いかけたら、想がなぜ姿を消したかを手話で涙ながらに説明するシーンでした。




この初回の脚本は非常によくできていて、このシーンに向けての積み重ねがとても周到になされていました。

だからこそ泣けたんですね。





まず感心したのは高校時代の回想シーンに登場する想を音にからめて丁寧に前フリしていたことです。




冒頭のしんしんと雪が降る中で、紬はやたらと元気に話しかけ、想にうるさいと言われること。





想は音楽を聞くのが大好きでいつもイヤホンで聞いていること。




紬は想の声が大好きなこと。

こんなナレーションがありました。

「好きな声だった。好きな声で好きな言葉をつむぐ人だった…」




イヤホンで音楽を聞いている想に、好きと言って、想が「ん、何?」と聞くシーンとか、キラキラした青春の1ページという感じで、目黒蓮がまたいい声なんですよね。





…で、そんな前フリを見てきた上で、聴力を失っていき、今では聴こえなくなってしまった想が、





手話で紬に分からないとは知りつつも、懸命に説明するシーンにつながるのです。




このシーンの目黒蓮は素晴らしかったですね。

話せないもどかしさに苦しみながら溢れる思いをぶつける姿に、オジさんは涙腺をやられてしまいました。





ジャニーズ新世代の中でも逸材と期待している人ですが、この役は目黒蓮の当たり役になるでしょうね。





周りのキャスティングも良いですね。

想の親友で、今では紬の恋人で同棲を始める湊斗に鈴鹿央士。





「六本木クラス」に続いてまたも報われなさそうな役です。

複雑な立場に置かれそうで、繊細に演じてくれそうですね。





紬の理解ある弟に板垣李光人。

想の母親に篠原涼子、妹に桜田ひより。

想の恋人か友人かまだ分かりませんが同じ聴覚障害の女性に夏帆。

手話を教えている講師に風間俊介。





新人の脚本家さんですが、こちらも逸材ではないかと思います。





秋から冬にかけての時季に見るにふさわしい切ない恋愛ドラマになりそうです。





今回の評価は…8