エネルギッシュな演出の吸引力…「拾われた男」第1話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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個性的な脇役の松尾諭が書いた自伝小説が原作。

俳優になりたいと思いたった青年が、いかに有名俳優になっていくか、そのプロセスが描かれます。




NHK  火曜22時

「拾われた男」第1話


主演…仲野太賀

脚本…足立紳

演出…井上剛




このドラマ、洒落ていて原作者の松尾諭も本人役で毎回、登場します。

夏帆演じる編集者とのやりとりがあってからフィクションであるドラマが始まるのです。




松尾諭と主演の仲野太賀では風貌が違いますが、不思議とそれが気になりません。




演出の井上剛は「あまちゃん」や「いだてん」でNHKらしからぬエネルギッシュな演出をし、異彩を放った人で、このドラマでもグイグイと話が進んでいき、




個性的なキャラクターたちに引き込まれていく演出は冴えわたっています。




コンプレックスを抱く兄(草なぎ剛)との

関係や、

諭の父親(風間杜夫)、母親(石野真子)、祖母(末成映薫)たちと大きな海苔巻きを食べる感じ、

ユニークで親しみがわく不思議な魅力に包まれていて、




特に祖母役の末成由美は吉本新喜劇のベテラン女優さんで、どっぶりと関西の匂いをまとっていて、いかにもこんなバアちゃん居そうだなと思わせます。




諭が上京すればするで、先に上京しモデル(実はカットモデル)になっている幼なじみの杉田(大東駿介)もクセの強いキャラです。




そして、諭が拾った航空券が縁で、諭を自分のプロダクションに入れるモデル事務所の社長も薬師丸ひろ子が魅力的に演じています。





役者がイキイキとキャラクターを演じているエネルギッシュさがとにかくこのドラマの魅力です。




もちろん主演の仲野太賀も、今勢いのある役者らしいパワーがみなぎっています。




見ていて元気を貰えるドラマ、おすすめです。

今回の評価は…8