私めはこのドラマを見る前から、山下智久と平野紫耀を比べるのはやめようと決めていました。
山下智久は山下智久、平野紫耀は平野紫耀ですからね。違うクロサギになってもそれはそれとして評価しようと思ったのです。
TBS 金曜22時
「クロサギ」第1話
主演…平野紫耀
脚本…篠崎絵里子
演出…田中健太
とはいえ、山下智久版の「クロサギ」ももうおぼろげにしか覚えてないんですけどね。
やはり、詐欺師をだまして、金を巻き上げたり、警察に捕まえさせるというこのドラマのテーマは時代は変われど、やはり良いですね。
特に初回は氷柱(黒島結菜)の父親の吉川(船越英一郎)が起業セミナー詐欺にあい大金をつぎこんでしまう話で、
旧統一教会の信者の献金問題にもつながる部分があり、興味深いものがありました。
あの手この手と詐欺師はいつの時代も、善良な人から金を巻き上げるわけで、そんな詐欺師が逆に騙されこらしめられるのは溜飲の下がる痛快さです。
平野紫耀演じる黒崎は、詐欺師界のフィクサー的な桂木(三浦友和)から度を超えた悪徳詐欺師の情報を得て、さまざまなキャラに変装しながらだましていきます。
平野紫耀は顔つきも声も個性的なので、変装しても浮くのでは?と心配しましたが、意外と大丈夫でした。
バラエティでの天然おバカキャラの印象が強いのですが、役者モードとなれば、ガラッと変わり、詐欺師のために家族を失った恨みという陰影ある面もきちんと演じていて感心しました。
前作では山崎努が演じた桂木は三浦友和。善人か悪人か分からない含みのある役はこの人と得意とするところで、いかにもフィクサー的で良いですね。
あまりストレスなく見られそうなドラマです。
今回の評価は…8