このドラマの中井貴一演じる九鬼のプロフェッショナルさには惚れ惚れしますね。
前回は人気外科医の神崎(柳葉敏郎)をこっそり恫喝して、言いなりにしましたが、
それはお約束ではなく、今回は神崎の代わりに赴任したスーパードクターの神野(六角精児)をグルメとかぎつけ、まんまと騙して思い通りにしてしまいました。
テレビ朝日 木曜21時
「ザ・トラベルナース」第2話
主演…岡田将生
脚本…中園ミホ
演出…金井紘
私めはてっきりこのドラマは岡田将生と中井貴一のW主演と思い込んでいましたが、中井貴一は主演じゃないみたいですね。
ま~それは良いとして、今回の患者は、那須田(岡田将生)と同じ「孤独のグルメ」愛読者で、その掲載店で食べていたら脳梗塞になった二階堂(キムラ緑子)。
搬送された二階堂は、実は病院の大スポンサーの理事長と判明、VIP扱いに。
しかし、脳梗塞の後遺症で会話もままならず、食事もできない状態に。
神野は口からの食物摂取には誤嚥の恐れがあるので、胃に穴をあけ食物を入れる胃ろう手術をすすめ、それを自分がやろうとします。
しかし、九鬼は本人が胃ろう手術はしないと書いた紙をたてに、嚥下のトレーニングをして、口からの摂取にこだわります。
九鬼は二階堂には、食いしん坊を刺激するために「孤独のグルメ」に載っていた赤羽のうな丼を出す店が閉店してしまうと嘘をつき、
二階堂の担当医の郡司(菜々緒)には、自分の父親も脳梗塞で胃ろう手術をしたが、亡くなる前にカリカリベーコンと目玉焼きが食べたいと言ったという嘘をつき、
二階堂には嚥下トレーニングへの意欲を、郡司には神野に逆らい味方になる勇気を植え付けます。
そして、仕上げは行きつけのレストランに神野の好物の白トリュフを入荷させ、それを食べに行かせ、手術をすっぼかしさせ、
その不在中に検査を強行し、一度は失敗した嚥下のテストを合格させたのでした。
初回同様に中井貴一の緩急自在の演技を堪能し、嚥下トレーニングではキムラ緑子のリアルな演技と相まって、患者が真に求める看護のすばらしさに感銘を受けました。
那須田もそんな九鬼に感化されて、徐々に変わっていくようですね。
今回の評価は…8