せっかく想(目黒蓮)を同級生たちにも会わせ、よい関係で付きあっていけそうになったというのに、
いきなり湊斗(鈴鹿央士)が紬(川口春奈)に別れを切り出したのには面食らいましたね。
なぜ?ともう1度、湊斗の前回から今回につながる思いを私めなりに考えてみました。
フジテレビ 木曜22時
「silent」第4話
主演…川口春奈
脚本…生方美久
演出…品田俊介
前回、耳が聴こえなくなった想と再会した湊斗。
紬を好きなのと同じくらい、想に強い友情を感じでいた湊斗は、耳が聴こえなくなったということを受け入れられませんでした。
昔と同じように電話をかけたり、背中に名前を呼びかけたり、変わらないままでいてほしかったんですね。
「想、想、無視すんなよ…」
呼びかけても振り向いてくれない想に涙する姿は痛切なものがありました。
いたたまれず、紬の部屋から出てしまった湊斗でしたが、紬が追いかけて、2人でちゃんと話したら…とすすめられ戻って想と向き合い、2人だけで会話します。
LINEや声を文字にするアプリを通じての会話ですが、昔と変わらぬ想とのやりとり、笑顔を見られ、しかも実は声が出せる想は湊斗の名を呼びます。
この名前を呼ばれて、湊斗は想の声も変わっていないので嬉しくなります。
ついつい、アプリを通じずキッチンの方へ離れても話しかけ続けてしまいます。
このシーンが印象的でしたね。
わざと途中から無音にして、想から見れば湊斗が何か話してそうだけど何も聴こえないのを視聴者にも共有させたのです。
ここに想は変わってないと喜び、そう思いたい湊斗と、想とのシビアなズレがあったわけです。
更に、湊斗は紬は今も自分と付き合い楽しくやってるから大丈夫だよと、想を安心させようと言います。
しかし、そう言われての想の表情はうっすら笑顔を浮かべていましたが、実に複雑な切ない表情でもありました。
湊斗にはそれが気づいていたかはわかりませんが…。
想をフットサルに招き、昔の仲間たちや元サッカー部顧問(山崎樹範)にも会わせた湊斗。
手話ができる紬も通訳として馳せ参じます。
紬と想が手話で楽しそうに会話するのをじっと見ていた湊斗。
おそらく自分が大好きな人と一番の親友が付き合っているのを、ちょっと嬉しく眺めていた高校の頃がよみがえったのでしょう。
紬に別れを切り出す前に、湊斗は想に自分は別れるからまた2人は元に戻るようにすすめます。
想は変わってないと思い込んでしまっている湊斗、そんなことはないとわかっている想とのズレは埋まりませんでした。
さ~この決断でどうなってしまうんでしょう。
次回が気になります。
今回の評価は…8