同じ医療ドラマの「祈りのカルテ」でシンプルに患者1人と主人公のからみを描いてくれたのを見た後なので、余計にそう感じたのかもしれませんが、
今回はあれもこれもとエピソードを盛り込みすぎで、本来描くべきものが薄まってしまいました。
だから、本来なら泣けてもよいはずの武四郎(吉沢亮)と意識が戻った悠太(高杉真宙)のやりとりが、イマイチ泣けなかったのです。
フジテレビ 月曜21時
「PICU~小児集中治療室~」第5話
主演…吉沢亮
脚本…倉光泰子
演出…平野眞
救急搬送されてきて、自殺未遂だったらしいことがわかる悠太のエピソードと、
PICUの方は、第3話から出ている網走の淳之介くんがまだいる上に、
リンパ性白血病の日菜ちゃんが小児科から移されてくるし、
拡張型心筋症の圭吾くんも、ドクタージェットで搬送されてきて、そちらはまだサラリとしか描かれない。
そんな中途半端な中で、武四郎が悠太からの自殺をほのめかす手紙を読んで、生きたいと願ってもままならない子どもたちもいるのに、と激怒してもイマイチ伝わらないんですね。
悠太にも死にたくなる事情はあるのに…と、むしろ冷めてしまうほどでした。
病室での武四郎と悠太のやりとりは悪くなかったのにもったいないです。
更に、武四郎の母親、南(大竹しのぶ)が膵臓がんらしく、遂に倒れるってところまで、盛り込んできました。
それもPICUとは離れたエピソードになりますよね。
どうもバランスが良くないです。
今回の評価は…6