もはや普通の医療ドラマ…「ザ・トラベルナース」第7話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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ま~いい話でしたけどね。ただこれではこのドラマの本来描くべき趣旨とだいぶズレてはいないかと思うと、正直感動しきれないものがありました。

  



テレビ朝日 木曜21時

「ザ・トラベルナース」第7話


主演…岡田将生

脚本…中園ミホ

演出…山田勇人




秋ドラマは医療ドラマが3本あり、すべて見ていましたが、「祈りのカルテ」は最終回を待たずにリタイアしました。





このドラマ、次回が最終回ですからもう最後まで見ますが、結局「PICU」が他を圧して良かったですね。




奇しくも、研修医、看護師、新米医師の違いこそあれ、若き医療従事者の成長を描くドラマでした。




「祈りのカルテ」には指導医たち、このドラマには九鬼(中井貴一)、「PICU」には植野(安田顕)が指導的な立場でいたわけですが、




主人公の成長ぶりを最もしっかり描いているのが「PICU」で、「祈りのカルテ」もこのドラマも肝心のそこがぼやけているのが失点でした。




那須田はアメリカで医師顔負けの医療行為もこなしていたスーパーナースですが、対人面で難があったり、患者をしっかり見ていないと九鬼から注意されてきました。





今回は準レギュラー的にずっと出ていた入院中の大学生、礼(荒木飛羽)の最期が迫り、




仲間と映画を作りたいという礼の夢を九鬼と那須田が協力してかなえてあげるという話でしたが、




礼に寄り添い、その願いを聞き出しかなえた那須田に成長は感じはしました。




しかし、このドラマってそういうドラマだったっけ?と違和感があったのもまた確かです。





初回や2話で見せたナースが横暴や傲慢な医師を手玉にとり、患者の良い方へ持っていく、その痛快さはどこへ行ってしまったんでしょう。




医師はやたらと短めに余命宣告するも、ナースがやりたいことをやらせて宣告より長く生きるみたいに描いてほしかったのにとも思います。




礼役の荒木飛羽は「あなたの番です」で注目された独特の目をした人で、演技力はちょっと微妙なところもありますが、雰囲気のある逸材でこれからが楽しみです。




最終回は九鬼の病気がどうなるんですかね?

今回の評価は…7