巨悪の大門副総理(山路和弘)を失脚に追い込むまでは行けなかったので全面的にスッキリはしきれなかったのですが、
松本死刑囚の冤罪は晴れて、チェリー(三浦透子)と暮らせるようになったようで、それは何よりでした。
フジテレビ 月曜22時
「エルピス~希望、あるいは災い~」最終回
主演…長澤まさみ
脚本…渡辺あや
演出…大根仁
村井(岡部たかし)がニュース8のセットに乱入し怒りながら暴れまわるのを、目の前にした浅川(長澤まさみ)は、何かあったと察知し、岸本(眞栄田郷敦)を訪ね問いただします。
大門の娘婿の亨(迫田孝也)の生前に村井か撮ったインタビューを岸本は浅川に見せて、大門の派閥議員のレイプもみ消しと、それを明かそうとした亨は自殺に見せかけた他殺で死んだことを告げます。
岸本は大門の巨大な力にひるんで、もうそれを世に出そうとなどは思っていませんが、浅川は正義心がよみがえり、ニュース8で取り上げる決心をします。
局に戻り、滝川(三浦貴大)に告げると、滝川はひるんで反対しますが、浅川は頑としてゆずりません。
滝川は斎藤(鈴木亮平)に救いを求め、斎藤は浅川にあまりに大きな打撃を国に与えるスキャンダルになるから今はダメだと必死に説得します。
時間を貰えたら、いつか自分が何とかすると言うのです。
いつかは自分が政界で力をつけて、大門の力が弱まったところでカードをきるってことなんですかね。
浅川は今回はもみ消しを出さない代わりに、松本死刑囚の冤罪の方の真犯人である本城(永山瑛太)の逮捕を邪魔しないように要求します。
斎藤が大門に電話し、大門と本城の関係性を伏せればよいという許しが出ます。
岸本が局に来ていて、本城の告発VTRを持っていたため、急遽差し替えそちらを出します。
これまで冤罪の真実解明に協力してくれた人たちが、次々にそのニュースを見ている映像が流れ感動的でした。
大門を叩き潰すのは映画か何かでやるつもりなんですかね。
ラストはそれぞれのその後が描かれていましたが、村井は岸本とネットニュースの会社を作っていました。
この二人、良いコンビになりましたね。
このドラマ、恋愛ものや医療もの、刑事ものが多い民放連ドラの中にあって、骨っぽい社会派ドラマを貫き、見ごたえがありました。
テレビ報道のひ弱さをリアルに描いた点も、その勇気に敬服します。
今回の評価は…8