生きてる間はできなかった親子の会話…「6秒間の軌跡」第3話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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依然として星太郎(高橋一生)と航(橋爪功)親子の会話が絶妙です。

御年80歳の橋爪功さんの元気な姿を見られて、その無駄を削ぎ落とした達意の演技を堪能できるのは眼福とも言えます。





テレビ朝日 土曜23時30分

「6秒間の軌跡~花火師望月星太郎の憂鬱~」第3話


主演…高橋一生

脚本…橋部敦子

演出…藤田明二




橋爪功さんが親しかった樹木希林さんも晩年はそうでしたが、いろんなアクの強い演技を散々技巧をこらして演じてきた人は、うまく見せようなんて欲は失せて、



演じているのか素なのかわからないくらいの演技に至るんですね。

それは究極の境地とも言えるものですが、このドラマの橋爪功にはまさにその境地を感じます。




そんな橋爪功に太刀打ちできないものの、高橋一生もその影響を受けつつ、この人なりの無駄な力の抜けた自然体の演技で応じています。





今回は2人が航の生前はできなかった結婚について語り合うシーンが、なんとも良かったですね。

父親が幽霊になったからできるという皮肉さとわびしさが、父親の喪失感をじんわりとにじみ出させました。




ひかり(本田翼)と3人のシーンも依然として面白く、航の声を聞けないはずのひかりがやたらと航と同じことを言って気が合うのが面白かったです。




ひかりが、とかく星太郎に厳しめなのがツボです。ツンデレのデレよりツンの方が本田翼は良いというのがよく分かります。




今回の評価は…8