まだどうでもよい警察メンバーの転んだり、大声出したりは残ってますが、
やっとストレスなく見られるエピソードとなりました。
なぜ、もっと早くにこれができなかったのかと思います。
TBS 日曜21時
「Get Ready!」第4話
主演…妻夫木聡
脚本…川邊優子
演出…武藤淳
千代田医科大病院では治せてもらえないから、仮面ドクターズと呼ばれる闇医師集団に治してもらうという基本構造を、
今回はシンプルに描いてくれました。
脳腫瘍でもう治しようがないとサジを投げられた彫刻家、倉木洋子(美村里江)。
そんな彼女の前にジョーカー(藤原竜也)が現れて、治してあげますよと勧誘します。
洋子のマネージャーである夫の恵一郎(青柳翔)は噂の仮面ドクターズかと喜び、
今、大作を制作中の洋子も治るならいくらでも金は払うと必死です。
何億という大口の仕事にジョーカーは喜びますが、洋子を調べたエース(妻夫木聡)は脳に腫瘍ができて洋子の芸術家としての才能は開花したので、
腫瘍を全摘すると才能は無くなり、今までのような作品はできなくなると告げます。
才能か、命か、シビアな選択を突きつけられ、洋子は才能を失わずに、遺作となる作品を完成させる道を選びました。
芸術家でなくなる不本意な人生を続けるより、芸術家として人生を全うしたいという洋子の希望をかなえるため、
エースは全摘をやめ、才能を傷つけない程度の摘出だけで手術を終えたのです。
エースの天才的な技術だからこそ可能たらしめた生きる価値。
あえて別れを告げられた恵一郎が、遺作の彫刻を見に行くシーンには心を打たれました。
美村里江演じる洋子の笑顔が素晴らしかったです。
苦悩や葛藤の演技もさすがの美村里江でした。
夫役の青柳翔はしばらく見ぬ間に、やけに太りましたね。
今回の評価は…7