三者三様に見事な演技…「大奥」第4話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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私めはこの家光・有功編になった第2話からまず春日局役の斉藤由貴と有功役の福士蒼汰を褒め、第3話では家光役の堀田真由を褒めました。




この3人が三者三様に素晴らしく、クライマックスとなった第4話もその好演を堪能しました。




NHK  火曜22時

「大奥」第4話


主演…福士蒼汰、堀田真由

脚本…森下佳子

演出…川野秀昭




まず、有功ですが、家光と1年、共に寝てきたのに子を家光に授けることができず、春日局からお褥入りの交代を命じられます。




代わりに種馬のように、子種を授けまくっている品のない男があてがわれます。




家光は心の中には今も有功しかいないからと割り切って、その男と寝て女の子を授かります。




男にはお楽の方という名も与えられます。愛し合いながら世継ぎを作れなかった有功は表面は穏やかですが、




娘をいつくしむ家光を見ると複雑な感情になります。

お楽が大ケガをしたため、また有功にチャンスが来ますが、またダメで別の男がまたお褥入り。



自らの無力さに遂に耐えきれずにある夜爆発します。

玉栄(奥智哉)に本音を明かしさめざめと泣く有功。




複雑な有功の内面を実にナイーブに福士蒼汰は演じきりました。




続いては春日局。息子の正勝(眞島秀和)はじめ幕閣たちは、女性が家督を継ぐのを認めてもよいのではと言い出しますが、頑なに春日局だけは拒みます。





また戦乱の世に戻ったら何とする!と激昂し、そのまま病に倒れます。




死が迫る春日局を、有功が看病します。

この2人のシーンが見ごたえあるシーンでした。




明智光秀の家臣の娘だった春日局はいつ殺されるか分からぬ戦乱の世を生き抜き



戦乱の世を終わらせてくれた家康に感謝し、家康が作った泰平の世は何としても守らねばと執着していたのでした。




心すさんでいた家光を救ってくれたのは有功だと春日局は感謝を告げました。

京から仏をかっさらってきて良かったと。




この春日局の独白は斉藤由貴の入魂の演技で息をのむ見事さでした。





そして、最後に堀田真由です。

今回も愛する男の前ではしおらしい女性になり、愛してない男の前ではクールな女性になり、娘ができたらいつくしむ母親になり、幕閣の前では責務を全うしようとする女将軍になり、





と、多面的な表情を演じ分け、圧巻はラストの女将軍としての姿を大名たちに見せ「文句あるか!」と大見得をきるシーンでした。




その押し出しの強さ!

堀田真由、あっぱれでした。





今回の評価は…9