名君・吉宗でもままならぬこと…「大奥」第9話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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今回も前半は名君の誉高い八代将軍吉宗(冨永愛)の男前な仕事ぶりが描かれました。




しかし、吉宗をもってしてもままならぬことはあるわけで…




NHK  火曜22時

「大奥」第9話


主演…冨永愛

脚本…森下佳子

演出…大原拓




江戸市中に赤面疱瘡が流行り始め、患者を小石川養生所に集めると、吉宗は赤面疱瘡に効くのでは?と祐之進(中島裕翔)が進言したサルの肝を試させます。




しかし、結局サルの肝は効きめは無く、多くの死者が出ました。

吉宗は赤面疱瘡との戦いに敗れたのです。




吉宗が名君であるのは、潔く負けを認め、医師の笙船(片桐はいり)が赤面疱瘡で死んだ遺体を解剖して研究したいという申し出を許し、





蘭学書にヒントがあるのではという祐之進の提言から蘭学を学ぶことを奨励します。

これによって日本の医学は進歩するのですが、それは秋から始まる「医療編」で描かれるでしょう。





失敗しても次へとつないでいく、優れた国のリーダーとはかくあるべしですね。






今回の後半は吉宗の後継者問題。

父親の違う3人の娘。

長女の家重(三浦透子)は知能はしっかりしているのに言語不明瞭の障害があり、聡明な次男の宗武と比べられ侮られています。 

その失意から酒色に溺れる日々。





老中の松平乗邑(黒沢あすか)などは宗武を後継に推しますが、自分が将軍になる時にもめた吉宗は長女に継がせるべきと考えています。





吉宗をもってしても、家重の障害はいかんともしがたいのです。




己を卑下して役に立たないから死んでしまいたいと嘆く家重に、吉宗は生きている限りは世の役に立ちたいということであろうと勇気づけます。



家重を抱きしめてあげるシーンにはグッと来ました。

三浦透子が難しい役を巧みに演じましたね。家重の心の痛みがよく伝わりました。




存在感があったのは家重の小姓になる龍を演じた當真あみ。

「Get Ready!」でケーキ屋に来る女子高生を演じていた子ですが、凛とした目力で聡明な龍、のちの田沼意次を演じました。将来楽しみな女優さんです。




今夜は最終回。吉宗の死までが描かれます。

今回の評価は…8