見ていてツラくなる一方ですね、このドラマ。
今夜最終回ですが、ハッピーエンドは無さそうですからね。
すべてを失い、一からやり直すってことになるんじゃないかと私めは予想してます。
フジテレビ 月曜22時
「罠の戦争」第10話
主演…草なぎ剛
脚本…後藤法子
演出…三宅喜重
何者かがバラまく怪文書で立場が悪くなっていく鷲津(草なぎ剛)
鶴巻(岸部一徳)の企みではないかと、躍起になり鶴巻の不正を暴こうとします。
熊谷(宮澤エマ)が以前調べて圧力がかかりお蔵になった建設がらみの不正の資料を要求し、熊谷は変わってしまった鷲津に嫌悪は抱きつつも、
鶴巻の悪事を暴きたい気持ちもあり、資料を提供します。
不正で貯めた金は次男の会社の金庫にあるとにらみ、税務調査が入るとニセ情報を流して、慌てて金を移そうとする次男にわざと蛯沢(杉野遥亮)がぶつかり、金をぶちまける写真を蛍原(小野花梨)が写真に撮ります。
その写真で鶴巻に致命的なダメージを与えましょうと鷲津は竜崎総理(高橋克典)に持ちかけます。
ただ、ヤバいのは鷲津は新人議員の分際で首相補佐官に抜擢されているのに、副大臣のポストを要求するんです。
鷲津はなんでこんなことになってしまったんですかね？
しかし、政界とはそんなに単純なものでなく、竜崎は鶴巻をつぶしきらずに力は残しておくことにします。
鶴巻より自分の力が上にさえなれば、竜崎はそれでよいのです。
鶴巻は鷲津を呼び出し、残念だったねと冷笑します。
ここで鶴巻が鷲津に言うセリフが図星でしたね。
「気持ちいいだろ？力を使って誰かを救うって。そうなんだよ、気持ちいいんだ。」
「誰かのために善をなす。でもそのためにはもっと力が必要になる。いくつかの善を重ねる内に悪となる。権力という魔物に取り憑かれる」
流石は政界の大物の言葉。
まさにその通りなんでしょうね。
岸部一徳の淡々とした言葉ゆえの凄みがありました。
副大臣には鷹野(小澤征悦)がなります。
鷲津は親友をののしり、鷹野は呆れます。
鷹野も熊谷も、秘書たちも妻子も、鷲津の変わりように心が離れていくばかり。
そして、怪文書の犯人は蛯沢だとわかります。
蛯沢はやはり兄の陳情を無視したのは鷲津だと分かっていました。
蛯沢はいかに鷲津にダメージを与えるのか？
暴走気味の鷲津は竜崎からも切り離されそうですし、選挙の不正が暴かれ、あっさり議員辞職に追い込まれそうです。
今回の評価は…8