夫婦間の溝の痛ましさ…「あなたがしてくれなくても」第2話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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前回はみち(奈緒)がいかにセックスレスで悩んでいるかが丁寧に描かれましたが、今回はメインとなる視点は誠(岩田剛典)になり、




誠と妻の楓(田中みな実)の間にできてしまっている溝の痛ましさが丁寧に描かれました。





フジテレビ 木曜22時

「あなたがしてくれなくても」第2話


主演…奈緒

脚本…市川貴幸、黒田狭

演出…西谷弘




誠と母・幸恵(大塚寧々)、楓と川上編集長(MEGUMI)、陽一(永山瑛太)と結衣花(さとうほなみ)と、夫婦以外の人と接する描写があることで、





それぞれの思いがより鮮やかにあぶり出されたように思います。




例えば、病床にいる母親を見舞う誠からは、父親の言いなりに生きてきた母親のようには楓をしたくないし、




父親と違って自分は楓にとって良き夫であろうとする思いの強さをうかがわせました。





そのために仕事で疲れきって帰ってくる楓にセックスを求めても、断られるのでは…と気遣い求めないようにしているのです。




楓のためにできるだけのことはしてあげようという思いでいつもいるのに、





結婚記念日の夜に、自分たちのセックスレスを認めたくなくて、つい身体を求めようとする誠に、





そんなにしたいなら、仕方ないからって態度で楓は服を脱ぎ始めます。

性欲でしたいってことではないのに、そう受け取られてしまう痛ましさ。

何とも切ないシーンでしたね。





楓は川上から編集長を引き継いでくれないかと言われ、ますますキャリアアップへ意欲的になっている矢先なので、尚更なんですよね。





新名夫妻の溝はかなり深刻なところまで来てますね。ビビッドな感情表現を「昼顔」の西谷ディレクターは巧みに引き出してますね。





陽一は何かに縛られず自由奔放に生きている結衣花に魅せられているようです。

まだ理性で踏みとどまってはいますが…





ギクシャクした夫婦のアンバランスさがどう展開していくのか、今後が気になります。





今回の評価は…8