今回は藤崎(芳根京子)がポスターの写真問題と、甘酒の特許出願という2つの案件を任され奮闘するというものでしたが、
正直、甘酒の方だけで良かったのでは?と思いました。
日本テレビ 水曜22時
「それってパクリじゃないですか?」第5話
主演…芳根京子
脚本…丑尾健太郎
演出…中島悟
また、増田社長(赤井英和)がやらかしてくれたんです。初回の情報漏洩も酷かったですが、
今回の、社として大事な商品のポスターに個人ブログの写真を勝手に借用して使わせるなんて、そんなバカな社長います?
何の写真か確認もせずに印刷してしまう周りもありえないんですけどね。
ホントに程度の低い会社だとガッカリしてしまうんです。
せっかく開発部や知的財産部が大手のライバル会社に負けじと頑張っていて、それを応援したいのに、そんな気分か萎えてしまいかねないんですよ。
…なので、クロスライセンス契約に持ち込んで大金を払わずに解決したと言っても、あくまで結果オーライで、感心しないエピソードでした。
…だったら、藤崎と同期で同じ大学出身の窪地(豊田裕大)が、特許がおりていない窪地が開発した甘酒を、何とか特許庁から特許を得るまでの話にしぼった方が良かったのにと思えました。
1つは今回フィーチャーされた窪地を演じる豊田裕大が意外に好演して悪くなかったからです。
この豊田裕大を見て、菅田将暉になんとなく似ていると思った方も多いと思います。現在上映中の「銀河鉄道の父」でも菅田将暉の弟役を演じているんですが、
実は菅田将暉に憧れて、自ら志願して菅田将暉と同じ事務所に入った人なんです。
まだ演技に硬さはありますが、可能性を感じさせる逸材です。今後は要注目ですね。
優秀な兄(板橋駿谷)への劣等感が強い窪地を、藤崎は素直にリスペクトしたり、兄をかつてふったことがある審査官の有田(小野ゆり子)が仕事ぶりを褒めたり、
厳しめに接していた上司の高梨(常盤貴子)がちゃんと仕事を見てくれて評価してくれていることを知ったりして、
引き抜いて利用しようとしたハッピースマイルに毅然と断りを入れるまでに成長するさまが良かったです。
あと今回良かったのは、知的財産の仕事で重要な「調整」の達人である熊井(野間口徹)と又坂(ともさかりえ)が、藤崎と北脇(重岡大毅)にからむ4人のシーンが多くてこれが良かったですね。
この2人が藤崎を持ち上げたり、北脇をたしなめたりすることで、藤崎と北脇の関係性に変化が起きたのが、より面白みを増しました。
北脇が陰ながら藤崎をサポートするさまが、ちょっといじらしかったですね。
又坂は高梨と何か因縁がありそうですが、何があったんでしょうか?
気になりますね。
今回の評価は…8