「特許」という言葉に日本人は弱いかもしれませんね。ちゃんとした商品のお墨付きみたいにとらえてますから。
…で、それを逆手に取って、特許で不正に儲けている悪徳業者を今回はこらしめらるというお話でした。
日本テレビ 水曜22時
「それってパクリじゃないですか?」第7話
主演…芳根京子
脚本…丑尾健太郎
演出…内田秀実
実際、こんなことをしている会社もあるのかもしれないなと今回見ながらいろいろ勉強になりました。
ドラマに登場した今宮食品という会社は「特許」を使ってあの手この手で悪どく儲けていて、
例えば特許を取れるような技術や製法でもないのに、商品に「特許出願中」とわざわざ記して、さも良い商品と思わせたり…
特許を取ったのは青汁の入っているスティックの方なのに、それには触れずに商品パッケージには「特許」と目立つように入れ、さも特許を取った製法で作られた良い商品と思わせたりしているのです。
更に悪どいことに、その青汁の製法は特許を取った人が亡くなり、それが使われていない「死蔵特許」を無断で使って、商品化しているのです。
もし、それが特許を取った人の家族にバレても、訴訟を起こす裁判費用など無いだろうと見越してのことで、どこまでも悪辣な手口です。
かつて大学の先輩が特許をめぐって悪徳業者からひどい仕打ちを受け、大学を追われ、それへの怒りで弁理士になった又坂(ともさかりえ)は、
亜季(芳根京子)や北脇(重岡大毅)の協力を得て、今宮食品の不正を隠しカメラで暴きます。
更に月夜野ドリンクを特許侵害で訴えると脅して、訴訟を嫌がる月夜野から金を巻き上げようとしていた今宮食品は、
青汁の製法の特許を持っていた社長の未亡人(ふせえり)から特許を買った月夜野から逆に特許侵害で訴えられることになりました。
特許をめぐる勧善懲悪エピソードで、溜飲が下がると共に、未亡人と月夜野は共同開発の契約を結び、月夜野で青汁を商品化することになるという人情話でもありました。
更に今回、よくできていたのは高梨(常盤貴子)は又坂の先輩の一件にからんだ悪徳業者にいたことがわかり、どうも又坂との因縁があるらしく、次回へつながっていく点でした。
今回、今宮食品に知恵をつけていた芹沢(鶴見辰吾)が次回も月夜野に立ちはだかるようで、なかなか強敵そうです。
今回の評価を…8