このドラマって非現実な設定の中で、制作スタッフからのメッセージがいろいろ込められてますね。
第3話での人に頼ってばかりの人たちへのもっと動け!もっと働け!という喝もそうですが、
今回は6号車と5号車の乗客が争い戦うことになってしまい、争いごとを嫌う米澤(藤原丈一郎)がみんなに涙ながらに訴えるメッセージは、いまだ続くウクライナの戦闘へのもののようでもあり心を打ちました。
TBS 金曜22時
「ペンディングトレイン~8時23分、明日君と~」第6話
主演…山田裕貴
脚本…金子ありさ
演出…濱野大輝
長くなりますが、米澤はこう叫んだんです。
「ここ未来やろが!未来がこんなんでええん?もう戦うんやめよ!滅びて正解やったと言われんように、せめて人が真っ当な姿見せようや。未来でさ、もう戦わんとこ…」
戦争はダメとわかっていながら、愚かにも戦争をやめようとしない、人間への切実な反戦メッセージだなと思いました。
ロシア人がプーチンを恐れてか、騙されてか、心酔してか、戦争をやめず、多くの死者を生み出してしまうように、
6号車では、元の世界で倒産し、こちらの世界でまた人を牛耳りたいと思った山本(萩原聖人)によって、いともたやすく騙され、信じてリーダーと仰いでしまうったようですが、薄気味悪い人間の愚かさを痛烈に描いていましたね。
6号車にいた殺人犯をたまたま山本が刺し殺したから、その勇敢さにみんな山本についていくことにしたようです。
しかし、山本の化けの皮は紗枝(上白石萌歌)の勇敢な行動で剥ぐことができました。
これから山本はどうなるんでしょう?
リーダー不在となった6号車の乗客たちはどうなってしまうんでしょう?
ムチャをして心配をかけたことを詫びる紗枝に直哉(山田裕貴)は靴の紐を結んでやり、良く頑張った!と褒めました。
不器用でつつましい直哉の愛情表現でしたね。紗枝は優斗(赤楚衛二)を好きとわかっているだけに切ないものがありましたね。
さて、元の世界に戻るために、あの光る石はどんな働きをするんでしょうか。
今回の評価は…8