春ドラマアカデミー賞、続いては演技賞に移ります。
まずは最優秀助演女優賞です。
助演は主演以外はみな対象ですから人数が多くノミネート者を選ぶのも一苦労です。
春ドラマはキャストの演技が良かった作品が多かったので、悩んだ末にいつもより多めに選びました。
まずは…
松嶋菜々子
「王様に捧ぐ薬指」
松嶋菜々子は本格的にこういうポジションになったのだなと感慨深いものがありました。
かなり酷い仕打ちをする母役でしたが、ノーブルな華やかさが、イヤな感じを与えませんでした。かつての加賀まりこのような感じになっていくんですかね。
平野綾
「波よ聞いてくれ」
人気ラジオパーソナリティの役で、この人は誰かと思ったら、声優でラジオもやってる人でした。
実は大酒飲みでヒロインに毒づき舌戦を
繰り広げ出したら、これが迫力があり目をみはりました。
2人の舌戦が楽しみな見どころとなりました。
生見愛瑠
「日曜の夜ぐらいは…」
岸井ゆきのも良かったのですが、演技の成長著しい生見の方を選びました。
日曜の夜、死にたいと思わない人は幸せと言うくらい、イヤな思いをしてきた若葉を明るくまっすぐに演じて、幸せになってほしいという共感を与えました。
和久井映見、宮本信子
「日曜の夜ぐらいは…」
この2人もやはり選んでおきたいと思い、書き添えます。
車イスになりサチの負担になり、「ごめんね」を繰り返していた邦子。
若葉を毒親の母親から守り、身をもってへこたれずに生きることを教えてきた富士子。
ベテラン2人が若者たちにからむことで、このドラマのふくらみが格段に増しました。
肩の力を抜いた自然な演技は良いお手本にもなりました。
富田望生
「だが、情熱はある」
身長は違えど、それ以外は見事にしずちゃんになりきり、南海キャンディーズの漫才も演じきりました。
あまりにしずちゃんか身につきすぎて、富田望生ってどんな演技をしていたっけ?と思い出せなくなっているほどです。
最後に…私めの好みですが、どうしても加えたくて…
白石加代子
「だが、情熱はある」
若林のおばあちゃん役でした。
このおばあちゃんが良かったですね~。
可愛らしいおばあちゃんでした。
一向に芽が出ずにくすぶりひねくれている若林に、常に明るく無邪気に接し癒やしてくれる存在でした。
白石加代子さんならではの大らかさで、苦しい展開が続く前半は特にホッとする存在でした。
以上7人の中で最優秀助演女優賞に選んだのは…
生見愛瑠
「日曜の夜ぐらいは…」
女優としてのさらなる活躍を願って、彼女を選ぶことにしました。
今後もどんどん良い女優さんになっていくと思います。