北川悦吏子同様に、野島伸司も過去にいくら名作を書いていても、今はもう…となってしまっている人というのが私めの認識です。
でも、まだやっぱり野島伸司はスゴイなと思える脚本を書いてほしいなという気はあるんですよね。
テレビ朝日 日曜22時
「何曜日に生まれたの」第1話
主演…飯豊まりえ
脚本…野島伸司
演出…大塚恭司
何だか初回を見た限りでは、ヒロインに
共感はしづらかったです。
というか、全体の設定に無理を感じるというか、高校でのある出来事をきっかけに引きこもりになったヒロインは、
父親(陣内孝則)が落ち目ぎみの漫画家で、編集長(シシド・カフカ)から売れっ子の小説家(溝端淳平)と、引きこもりの娘を題材にした漫画を描くように命じられ、渋々と父親はそれを請け負い、娘はいろいろ漫画のネタのためにやらされるらしいという話のようなんです。
これを読むだけでもイヤな感じがしませんか?
そんな仕事をやらせる方もやらせる方だし、引き受ける方も引き受ける方だと思ってしまうのです。
初回はヒロインが同窓会に行かされるけど、結局顔は出せずにトイレにこもりっぱなしで、帰り道に二次会から出てきた引きこもりの原因になった男(井上祐貴)に再会するって流れでした。
気になったのは、編集長や父親のセリフに変に笑わせようとするようなセリフがあることで、それが野島伸司が視聴者に媚びてるような違和感にもなりました。
野島伸司自身の考えを投影しているような説教くさいセリフもチラホラあって、そちらも気になりました。
筋運びが面白ければ気にならないんでしょうが、まだそうはなってません。
様子見します。
ズバズバと辛口に話す編集長役のシシド・カフカはハマり役。
何を考えているか掴みどころのない小説家役の溝端淳平も抑えた演技で謎めいた感じを出しており、
飯豊まりえは引きこもりの女性をデリケートに演じています。
キャストは悪くないだけに、野島伸司の脚本でどうにかしてほしいです。
今回の評価は…6