今回は前半と後半で土山(波岡一喜)の立場が変わることで、執行官はあくまで中立でないといけないという立場を、わかりやすく見せてくれました。
テレビ朝日 火曜21時
「シッコウ‼~犬と私と執行官~」第7話
主演…伊藤沙莉
脚本…大森美香
演出…高橋貴司
このドラマには連ドラならではの妙味があって、その1つが小原(織田裕二)を含めておじさん執行官たち(勝村政信、渡辺いっけい、菅原大吉)のおじさんトーク。
そこに1人若い栗橋(中島健人)が加わることで生まれるギャップがツボです。
今回は小原が栗橋に肉食になれとハッパをかけるところから始まり、昔はソース顔と呼ばれたと、織田裕二自身にからめた遊び心のある会話に。おじさんたちはそれぞれ何顔か言っていき、勝村政信はナンプラー顔って(笑)
最近の若いヤツはトンカツに塩をかけると小原が文句を言うと、ソースだけにつっこまれるとか、他愛もないんですが、コミカルもいけるベテランたちだけに、何とも微笑ましくて良いんですよね。
連ドラならではの遊び心といえば、犬パートで、吉野(伊藤沙莉)や店長(ファーストサマーウイカ)らが犬の救出に向かうところが、執行官と執行スタッフが乗り込む時のパロディになっていて笑えましたね。
連ドラならではのこういう遊びは、私めは大好物です。
さて、今回の執行ですが、借金を返さないから町金に訴えられた男が、家からいなくなり、執行に行くも動産が無いために執行不能になります、
債権者であるタンタンファイナンスの土山は見るからにヤクザっぽい取り立て屋で、ずっと見張ってたけど男は帰ってきたりしてた、ウソつくなと激昂。
生活必需品の家電とかは差し押さえにはならないんですね。
借金を踏み倒されたら町金も大変です。
そのせいか、タンタンファイナンスは事務所の賃料を滞納していて、こちらは完全にヤクザ丸出しのビルのオーナー(山内圭哉)から電気供給してもらえないという仕打ちを受けます。
今度はタンタンファイナンスの方が債務者になってしまうわけですが、小原は警官も伴い、コワモテのビルオーナーにもひるまず電気を戻しました。
かなりまいっていた土山も大喜び。
債務者の気持ちもわかったようで、今後は対応も変えるようです。
債務者にも債権者にもどちらにも加担せずにあくまで中立で執行する姿勢が、とてもよく分かる回でした。
今回の評価は…8