9話も10話もどちらもしみじみと良いエピソードでしたが、特に10話のケンジ(内野聖陽)の母親(鷲尾真知子)や姉たちとの会食シーンは感動的でした。
テレビ東京 金曜24時12分
「きのう何食べた?season2」第9、10話
主演…西島秀俊、内野聖陽
脚本…安達奈緒子
演出…松本佳奈(9)、中江和仁(10)
まず9話ですが、奥さんに見限られた三宅(マキタスポーツ)がベトナムに店を出すからと、ケンジは店長をやることになります。
レジを締めたりと苦手なことをやることになりますが、シロさん(西島秀俊)からも後押しされ、やってみることに。
帰りが遅くなり、一緒に晩ご飯を食べられなくもなっていきます。
まあ、でも苦手と避けていたことに挑んでみるというのも大切なことですよね。
印象深かったのは田渕(坂東龍汰)の料理ベタの元カノ千波(朝倉あき)が再登場し、田渕に薦められ、分量通りにきっちり作れば美味しいものが作れるお菓子作りに挑んだら、
美味しい焼き菓子ができて、それからお菓子作りにハマったし、また田渕とも仲良くなったというエピソードでした。
この千波が登場した回に、私めの妻は田渕のように感覚的に料理を作ると書きましたが、お菓子作りは全くしませんのでなるほどな~と思いました。
適したこともあるんですから、苦手とひとくくりにして避けてはいけませんね。
さて、10話ですが、ケンジに感化されてか、シロさんも以前、所長(高泉淳子)に頼まれていた所長の息子(チャンカワイ)と共同代表として事務所を引き継ぐことを決めます。
そんなシロさんに、ケンジの母親が一度会っておきたいとのことで、姉2人も含めて会食することになります。
てっきり、母親は病気で余命宣告でもされているのかと思いきや、母親の真意はケンジも歳が歳だけにいつ死ぬか分からない。
もしそうなったらパートナーでしかないシロさんは友人の1人としてケンジを見送るしかない。
だから前もって家族と会っておいて、身内の1人として見送ってもらいたいからこうして会ったのだと…
いや~~感動しましたね。
このseason2は歳を重ねても良きパートナーであり続ける2人の、歳を重ねるなりのありようを描いてきましたが、
それだけに母親の気遣いが何とも嬉しかったし、ああ~よかったねとしみじみ思いました。
この母親は息子がゲイであることをどう受け入れたのか知りたくなりました。
9話の評価は…8
10話の評価は…9