致命的な積み重ねの少なさ…「下剋上球児」第8、9話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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「きのう何食べた?」の第10話で私めがめったに出さない9ポイント評価をしたのは、




そこに至るまで、主演2人の関係を丁寧に描いてきて、その積み重ねの上に感動があったわけです。

ところが…このドラマは…





TBS  日曜21時

「下剋上球児」第8、9話


主演…鈴木亮平

脚本…奥寺佐渡子

演出…棚沢孝義(8)、塚原あゆ子(9)




「パリピ孔明」の上白石萌歌の歌唱力と同じくらい、毎回繰り返し記事で書き続けてきて、いい加減ウンザリしているんですが…





このドラマは描くべきところを描かず、余計なものばかりを盛り込んできました。




その弊害がこの8話、9話では露骨に出てしまった気がします。




8話は県大会の準々決勝、9話は強敵星葉との準決勝、いずれもピンチを乗り越え勝つわけですが、




どちらも感動をさせてもらえませんでした。なぜなら選手1人1人に特に思い入れを持てず、積み重ねが致命的なまでに欠けているからです。




1回戦も長らく勝てない弱小チームがいかに強くなっていったか、そこにはどんな選手それぞれの思いや苦悩があったのか、南雲(鈴木亮平)や山住(黒木華)とどんな関わりがあり成長したのか、




そこを避けるかのように、南雲の無免許問題など生徒と関係ないこどもに話数をとって、肝心のなぜ越山は強くなったかの時期は、恐ろしく駆け足で済ませました。




なので、なぜ越山は強くなったのかよくわからないまま、準々決勝を見せられ、勝ち進んで慢心するも、辛くも勝つという展開でした。




このくらいのことで慢心する選手たちには、たださえさほど思い入れが無いだけに共感が持ちにくく、応援する気を失せさせガッカリでした。




続く9話では山住にアクシデントが起きて試合に立ち会えなくなったり、試合中に選手同士が衝突して病院に運ばれたり、





いれいろあった末に強敵を倒しましたが、こちらも試合を割とじっくり見せた割には勝ったカタルシスはありませんでした。




相手校の選手をことさら傲慢不遜に描く感じにも違和感がありましたし…





最終回も期待せずに見ます。

8話、9話ともに評価は…6