う～～～ん、過去のフジテレビの「大奥」シリーズとも、ましてやNHKの「大奥」とも比較するのはやめようと思って見たつもりですが、それにしても…でした。
フジテレビ 木曜22時
「大奥」第1話
主演…小芝風花
脚本…大北はるか
演出…兼﨑涼介
何より違和感を覚えたのは身分制度が厳しくあった江戸時代で、朝廷が衰退していたとはいえ皇族である五十宮倫子(小芝風花)を、
さほど身分の高い家の出ではない大奥の女性たちが、あんな露骨にいじめをするわけがないだろう！ってことに、まず呆れました。
京都の宮家から来たのに、倫子や、側近のお品(西野七瀬)が公家言葉や京言葉を使わないのも不思議でした。
京風を持ち込む異物だからいじめられるなら百歩譲ってまだいくらか理解もできましたが、
なぜ、そんなに目の敵になって、将軍家治(亀梨和也)から寵愛もされてない内から嫌がらせやいじめを受けるのかさっぱりわかりませんでした。
倫子をいじめて何の得があるのか、そこもわからず、ただ大奥とはこんな所って、おいおいでした。
小芝風花は応援している女優さんなので、余計にムカついたせいもありますが…(苦笑)
おそらく倫子もやられてばかりでなく、強くなっていくんでしょうね。そのプロセスを見ていくドラマになりそうです。
なんだか、安っぽいというか、格式や品が無くて、まるで女性ばかりの学園や職場でのいじめを見させられてるかのようでもありましたね。
安田顕の田沼意次がいかにも悪いヤツっぽくて、それと結託しているのが大奥総取締の松島(栗山千明)。
この2人の毒々しさが見ものですね。
これは令和版の「大奥」なんだからとどこまで割りきって見続けられるか、そこですかね。
脚本はやはり今まで書いてきた浅野妙子に書いてほしかったです。
話が薄っぺらいのはそのせいもあるでしょう。
亀梨和也の整いすぎた眉毛が、こういう時代劇では違和感になるのも、今回の発見でした。
今回の評価は…6