この際だから今の世の中に物申したいことはドラマの中で可能な限り描いちゃえ!という脚本家クドカンと磯山プロデューサーの心意気に感服した回でした。
それにしても盛り込んできましたね~
これなら2クールやっても良かったのでは?とすら思えます。
TBS 金曜22時
「不適切にもほどがある!」第8話
主演…阿部サダヲ
脚本…宮藤官九郎
演出…井村太一
ムッチ先輩(磯村勇斗)は令和にやって来ましたが、あいにく純子(河合優実)とはすれ違いで、純子は昭和に戻ってしまいました。
令和を体験してきた純子はスケバンはもうやめて、真面目に進学に向け勉強を始めます。
過去が変わってしまいますがタイムパラドクス的に大丈夫なんですかね?
一方のムッチ先輩はタイムマシンのことをもう広めたくない井上(三宅弘城)にトッペルゲンガーを引き合いに出され、言いくるめられていました。
ラスト、昭和に戻るんですが、気になっていた令和のムッチ先輩は、なんと彦摩呂でした(笑)
彦摩呂も若い頃はイケメンでしたからね(笑)
さて、今回のサブタイトルは「1回しくじったらダメですか?」
スポーツ選手と不倫スキャンダルを起こし人気アナだったのに干されてしまった倉持(小関裕太)を市郎(阿部サダヲ)が復帰させてあげようとするというのがメインエピソードでした。
アナウンサーから離れて、みそぎのように他の業務をやらされ、ほとぼりもさめたから復帰させようという話が出ていたのに、
栗田(山本耕史)がコンプライアンス部長になり、厳しくなりストップがかかります。
栗田がコンプライアンスチェックをしていて、ドラマでハイテンションの演技をしている俳優に、テンションがおかしいから尿検査って言ってるのには笑いましたね。
市郎がごり押しして、倉持は少しだけ出演しますが、それを見たたった2人がSNSでつぶやき、それをチェックしたネットニュースのライターがコタツ記事を書いて、それを番組を見てもないのに引用し拡散するヤツらがいて、結局また倉持はバッシングされてしまいます。
栗田いわく、テレビは見てない人たちを相手にしないといけない時代になってしまったんですね。ホントに情けない限りです。
小関裕太がいかにも不倫しちゃいそうなアナウンサーで、ハマり役でしたね。
そんなコンプライアンスに厳しい栗田ですが、市郎と倉持がホームパーティーに招かれたら、栗田は別人のようにペコペコしていて、
実は栗田も過去に妻(紺野まひる)と不倫経験があり、毎年1回、妻の友人2人が夫婦で来て、栗田はもう不倫してないかを確認するという地獄のようなパーティーなのでした。
しかも、不倫相手の友人まで呼ばれていて、毎年吊し上げにあっているようです。
妻はもう許しているんだから、もう良いだろうに、「世間」は許さないという理屈のようです。
何なんですかね?その「世間」って。
一度しくじったらずっとダメって、そんな不寛容な世の中になってしまったって、市郎の言う通り気持ち悪いですね。
イヤ~な感じの友人を演じていたのは、よく八嶋智人が鬼嫁のようにネタにしている宮下今日子でした。
そんな妻たちに付いてくる夫たちも私めは気持ち悪かったです。
キョンキョンの本人出演というおまけも嬉しかったですね。
あと2回、どんな結末になるのか予想がつきません。
今回の評価は…8