大地(中島颯太)と円(東啓介)の幸せな結婚式に誠(原田泰造)が号泣する幕切れでした。
大地の父親、堀内(相島一之)が言ってるように茨の道が待ってるかもしれませんが、堀内も認めざるをえないほど幸せになってほしいと心から思えるクライマックスでした。
大地と円ばかりでなく沖田一家の4人も、誠(原田泰造)の部下たちや古池さん(渡辺哲)も翔(城桧吏)の友人たちもみんなのこれからを応援したくなる素敵なドラマでしたね。
フジテレビ 土曜23時40分
「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」最終回
主演…原田泰造
脚本…藤井清美
演出…二宮崇
翔までが否定されたことに怒った誠は堀内に会いに行き、自分の息子のことまで口を出さないでもらいたいと毅然と話すと、堀内は素直に謝罪します。
しかし、返す刀で、今度は大地の人生に責任を取るわけではないのに苦悩の道に押しやらないでくれと誠に言います。
「『賛成する』『応援する』口で言うのは簡単です。でもその後の責任を取れないのならやめてもらいたい」
痛いところを突かれ、誠は落ち込んで帰宅します。
しかし、誠は友だちである大地のためにここでひるんでいてはダメだと家族も巻き込み、大地と円と沖田一家がいるところに堀内を呼び出します。
そして、翔は女子の服、萌(大原梓)と美香(富田靖子)は推しのTシャツを着ているのを見せ、「好き」を主張するのです。
あなただけがマトモなのか?と聞かれ、自分の方が鈍感になって壁を作って危ない存在だった。そんな自分を新しい世界に連れ出してくれたのが大地くんだったと言います。
誠は堀内にあなたの心配が大地を救うか?と問います。
世間からあれこれ言われないように助言ができると答えると、誠は…
「でも、それで大地くんは幸せになれますか?」
「幸せ?」
「はい、幸せです。一番大切なことじゃないですか」
堀内は大地はもう円と別れるんだろ?その程度の付き合いだったんだろう?と食い下がりますが、誠は円が大地にアドバイスしなかった真意を明かして、大地に問います。
「大地くん、一度だけ聞かせてくれ、
このまま円くんと別れて君はそれでいいのか?」
大地は円をじっと見つめ…
「久しぶりに先輩の顔をちゃんと見た」
「…はぁ、なんか、幸せだ…」
大地は堀内に自分は円と別れたくない、
別れられないと宣言します、
「これを変えたら、俺じゃなくなる」
そうだよ、大地!よく言った!
堀内は席を立ちます。
いいじゃないですか。分からず屋にはわかってもらえなくても。
円がいるし、誠たちもいるし、何より寄り添ってくれる母親の美穂子(松下由樹)もいるんですから。
このドラマらしい良い最終回でしたね。
若い部下たちに誕生日祝いをしてもらえた古池のスピーチも良かったですね。
心に響いたので長くなりますが引用します。
「生きていると思いがけないことが起きる、いいことも、悪いことも。それをいくつも乗り越えるうちに鈍感になる。鈍感ってことは生きやすさでもある。でも感動もなくす」
「だから人生の醍醐味を味わいたいなら、自分に慣れないことだ。慣れて自分も周りの人間も雑に扱わないことだ。向き合って、感謝して、必要なら謝る」
自分に慣れない。
なかなか難しいことですね。とかく人は自分に甘いですから。
このドラマ、いろいろ考えさせられました。
おっさんの私めにも大地くんのような友だちができないものかと思っています(笑)
今回の評価は…8