やっぱりこうなるよな~という展開でしたね。
瞳(奈緒)と一馬(濱田岳)の結婚式と、雅彦(木梨憲武)の生前葬を一緒にやってしまう名付けて「旅立ちの式」が最終回でした。(私めの予想通りでした…)
泣かせようという作為を感じさせないこのドラマらしい終わり方でしたね。
こちらも最終回への前ふりである第10話と最終回は一緒の記事にさせていただきます。
フジテレビ 月曜22時
「春になったら」第10話、最終回
主演…奈緒、木梨憲武
脚本…福田靖
演出…穐山茉由(10)、SpringDirectors(終)
まず第10話ですが、この回で良かったのは結婚式で読もうとしていた瞳から雅彦への手紙を、
結婚式にみんなの前で読まれるなんてイヤだと雅彦に拒まれ、結婚式より前に瞳が読んで聞かせたシーン。
よくありがちな結婚披露宴お約束のお涙頂戴を拒む雅彦の姿勢は、福田靖の脚本の志向や、演じている木梨憲武のポリシーとも重なり、このドラマらしくて良いなと思いました。
そして、私めがグッと来たのは、手紙の中身より、それを受けて雅彦が瞳に語り聞かせた、なぜ瞳と名付けたかでした。
名前にそんな思いが込められていたのかと愛情の深さにやられました。
雅彦は葬式に呼んでほしい人リストを作っていてそれを渡された瞳は、またも結婚式をどうやるかを変更することにしました。
さ~どんな結婚式になるのか興味がより掻き立てられて最終回につながります。
…で注目の結婚式、どんなユニークなものになったかと言うと、まずスゴいのは結婚式は瞳の家の前で行われたということ。
瞳が幼い頃から雅彦と日々歩いてきた道がバージンロードになり、鳥居がある階段の下で一馬が待っていて、階段を2人で昇り参加者の前で誓いのキスをおでこにするという実に微笑ましく感動的なものでした。
家の前の道をバージンロードって、なんて素敵な発想なのかと思いましたね。
そして、場所を変えて披露宴会場へ。
会場入ってすぐの場所にはこれまで瞳が撮ってきた雅彦との写真が写真展のように飾られていました。
雅彦の車椅子を押しながら、父娘で見ていくシーンは、ありがちな回想シーンを挟まずに、写真でドラマのこれまでを思い返せる仕組みになっていて洒落てるなと感心しました。
一馬と瞳は新たな夫婦生活へ、そして雅彦はあの世へ、それぞれの旅立ちを祝う旅立ちの式には、雅彦が葬式に呼びたい人リストの人たちも来ていました。
しんみりせずに明るく楽しく式は進行していき、雅彦のスピーチとなります。
「私は少し早く旅たつかもしれませんが最高の最高の人生でした。幸せな幸せな人生でした」
こんなこと言えたら良いな~と私 めもこんな生前葬をやりたいなと思いましたね。
式が終わったあと、瞳と雅彦は帰り道に桜を見ました。
桜を見上げる満足げな雅彦の顔でCMへ。
CMあけるともう雅彦は亡くなったあとで、あの瞳が撮った遺影が…
雅彦が書き遺した人生ノートを読む瞳。
「全部伝えた!」と。
そうですね。思い残すことなく伝えられたんですね。
桜を見上げた雅彦の顔がここでまた思い起こされ泣けました。
木梨憲武が実にいい顔をしてましたね。
一馬は龍之介が一馬のネタにツッコむのがうけてバズり、人気が出てきたようです。めでたしめでたし。
エンドロールは瞳と雅彦があの川沿いの道や家への道を仲良く帰ってくる姿で終わりました。
このドラマ、見てきて良かったな~としみじみ思える最終回でした。
最終回の感想は…8