録画をミスって、1回めの再放送もスルーしてしまい、2度めの再放送でやっと見られたので、放送からだいぶ経っての記事になってしまいました。
申し訳ありません。
NHK 火曜22時
「正直不動産2」最終回
主演…山下智久
脚本…根本ノンジ
演出…川村泰祐
続編があったらまた見たいな~と思えるドラマは年に数本あればいいかです。
この「正直不動産」は前作の最終回にそう思えて続編が放送されたので嬉しかったですが、
その続編も前作から劣化したりマンネリ化したりせず、このドラマらしい面白さをキープしてくれました。
そして、この最終回で何より良かったのは「正直不動産3」がまたあるような終わり方だったことです。
これはありますね。
間違いありません。
山下智久にとっては「コードブルー」に肩を並べる代表作になったと言っても過言てはないかと思います。
さて、最終回ですが登坂不動産が数年前から関わってきた物流倉庫建設のプロジェクトがようやく建設に向け動き出すことに。
登坂不動産は遊休農地がほとんどの地権者たちを説得し売却してもらう任務をゼネコンから請け負い、すべて説得し終えたのです。
ところがそれを聞き付けたミネルヴァの鵤(高橋克典)は例によって横やりを入れるべく、神木(ディーン・フジオカ)に命じます。
神木は前回でなぜ今みたいになったかが分かりましたが、考え方は依然変わらず、地権者の1人、狭山(野間口徹)に金を積んでたぶらかし契約を撤回させます。
1人でも売らない地権者が出ればプロジェクトは頓挫してしまうので、永瀬(山下智久)や月下(福原遥)は必死で再説得にあたります。
実は金に目がくらんでなのに、狭山は教師なので物流倉庫ができたらトラックの交通量が増え、子どもたちの通学に危ないからともっともらしい理由をつけます。
結局、最後は狭山に土地を譲った父親(田中岷)が狭山に言った言葉で、また改心させることができました。
「おまえも教師なら道にはずれることだけはするな。自分の息子のために誇れる
父親でいろ!」
この言葉がズシンと響いたようです。
田中岷(←ホントはさんずいに民)のセリフは重く響きますね。スゴい威力でした。
狭山ばかりでなく、その言葉は神木に響いてしまい、それ以来、神木は悩み続け
永瀬を呼び出し一番になるより大切なことは何かを聞きます。
「誰かの幸せの役に立つことだと思います」
一番になって妻子の幽霊に会うことばかりを考えてきた神木は、卑劣なことをして一番になっても、息子は喜んでくれるのかをようやく気づいたようです。
しかし、鵤はいまだに登坂不動産を目の敵にしているようで、敵役として続編も健在のようです。
永瀬をはじめ、月下や十影(板垣瑞生)、大河(シソンヌ長谷川)、登坂(草刈正雄)、花沢(倉科カナ)、榎本(泉里香)、愛原(松本若菜)、桐山(市原隼人)、マダム(大地真央)ら脇キャラも皆、しっかり描かれていて安定感がありました。
小田和正の清らかな歌声のエンディングテーマも、心地よい読後感を増幅してくれます。
バランスのよい安心して見られる作品でした。
ディーン・フジオカにはとことん悪い役を次は演じてほしくなりました。
最終回の評価は…8