毎クール終了後に、私めが最終回まで見続けた作品を対象に選ぶドラマアカデミー賞。
冬クールで対象になるのは…
「君が心をくれたから」
「春になったら」
「正直不動産2」
「グレイトギフト」
「大奥」
「不適切にもほどがある!」
「おっさんずラブ・リターンズ」
「ハコビヤ」
「さよならマエストロ」
「アイのない恋人たち」
「厨房のありす」
以上11本。
「お別れホスピタル」は全4話で短かったため、「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか?」は途中からの視聴たったため残念ながら除外します。
選ばれる賞は以下の通り。
最優秀新人賞
最優秀主題歌賞
最優秀脚本賞
最優秀演出賞
最優秀助演女優賞
最優秀助演男優賞
最優秀主演女優賞
最優秀主演男優賞
最優秀作品賞
まずは最優秀新人賞から…
河合優実
坂元愛登
「不適切にもほどがある」
昭和のヤンキー娘純子と、昭和にタイムスリップして感化を受けたキヨシ。
この2人の存在は回を重ねるにしたがい重要度を増し、特に純子は震災で亡くなると分かってからはその言動が涙を誘い、2人ともナチュラルさが実に良かったです。
今後は引く手あまたになるでしょう。
河合優実は歌も上手いし、落ちついた雰囲気でちょっと古風な感じが貴重ですし、坂元愛登はコミカルもシリアスも行ける器用さが幅広い役をこなせそうです。
なお、選考対象外でしたが、「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか?」の大地役の中島颯太と翔役の城桧吏もそれぞれナイーブな演技で良かったことを付記しておきます。
最優秀主題歌賞
「春になったら」主題歌
「ひとみ」by福山雅治
「正直不動産2」の小田和正の主題歌も良いんですが、前作で受賞しているので、今回は選ばずこちらにしました。
福山雅治が包み込むように優しく歌うメロディーが、このドラマのムードによくハマっていました。
お涙頂戴ではなく明るくポジティブな中に、グッと来るものがある、その感動を盛り上げてくれました。
最優秀脚本賞
宮藤官九郎
「不適切にもほどがある!」
これはもう文句無しでしたね。タイムスリップを巧みに使って、昭和と令和を主人公に行ったり来たりさせながら、それぞれの時代の良し悪しをあぶり出していく手法には頭が下がりました。
ヘタをすれば説教くさくなりかねないメッセージ性の強さも、ミュージカル仕立てにしたり、笑いでコーティングしたりして、そうならないように工夫するあたりも流石でした。
最優秀演出賞
金子文紀、坂上卓哉、古林淳太郎、渡部篤史、井村太一
「不適切にもほどがある」
チーフの金子文紀の統率力がよろしいのか、演出担当が替わっても作品のデキにバラつきが少なかったのは見事でした。
とにかく凝りに凝ったミュージカルシーンや細かいところのこだわりようなど、脚本の良さを更に増幅させる職人集団のような仕事ぶりでした。
明日は最優秀助演、主演賞を発表します。