明墨は検察に遺恨があるのか?「アンチヒーロー」第2話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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このドラマ、予想を超えて面白いです!

「正義」というものの危うさ、曖昧さをここまで突きつけてきた法廷ドラマはこれまであったでしょうか?




TBS  日曜21時

「アンチヒーロー」第2話


主演…長谷川博己

脚本…李正美、山本奈奈、宮本勇人、福田哲平

演出…田中健太




前回に引き続き、緋山(岩田剛典)の殺人罪の弁護での検察とのスリリングな攻防が描かれました。




姫野検事(馬場徹)は新たに証拠として凶器を出してきます。決め手となりにくい状況証拠が多かった検察側としては、これで観念しろ!という感じの証拠でした。




しかし、今さら出してきたことを怪しんだ明墨(長谷川博己)は、東京地検のエース的存在の姫野の過去の裁判を調べあげます。




パラリーガルの青山(林泰文)が姫野はDNA鑑定をよく使い、その鑑定は中島(谷田歩)という教授ばかりだと分かります。




明墨は起訴した事件は有罪にしなければならないプレッシャーから姫野は中島を抱き込みDNA鑑定のねつ造をしていると睨み、中島の助教を脅して白状させます。




これで検察側の裁判員からの心証は急降下、判決は無罪となります。




99.9%有罪にするために検察は正義をふりかざし、不正にまで手を染めているのではないか…

法廷で明墨が主張したのは、これぞ明墨が目指すものでは?と思いました。




明墨が手紙を送り続けている死刑囚?(緒形直人)や、愛犬の世話をさせている紗耶という少女、更に今回のラストで墓参りをした、そこに眠る女性。

この人たちとの間にあったことが検察との遺恨になっているんでしょうね。




その因縁にラスボス的な伊達原検事正(野村萬斎)も絡んでいるのかもしれません。

野村萬斎も怪物的なオーラがあり、明墨との対決が楽しみです。




長谷川博己の雄弁なセリフの美しさには惚れ惚れしますね。

背筋がピ~ンとしていて、信念に基づいた行動であるというたたずまいが見事です。




緋山がやはり犯人では?と知ってしまった赤峰(北村匠海)の葛藤も今後のカギですね。




緋山は寡黙でしたが、セリフ無しで放つ岩田剛典の妖しさは岩田剛典の正しい使い方でしたね。失礼ながらセリフが少ない役の方がよい人なので。

あとで緋山は再登場もあるんでしょうか?



今回の評価は…8