こちらも先週放送の第4話と今週放送の第5話をまとめての記事とさせていただきます。
長文になるかと思われますが、ご容赦のほどを。
NHK 火曜22時
「燕は戻ってこない」第4、5話
主演…石橋静河
脚本…長田育恵
演出…田中健二
まず第4話ですが、代理出産に向けて実際に動き始め、あとに引けなくなっていくリキ(石橋静河)が描かれました。
リキにトニか良い子どもを産んでほしい基(稲垣吾郎)と、その母、千味子(黒木瞳)は、とかくリキを管理下に置こうとし、
千味子のダンススタジオにリキを住まわせて、食事や生活も管理しようとします。
しかし、リキは強硬に拒否し、悠子(内田有紀)も味方してくれて、契約の条項からは削除されます。
日本では代理出産は認められていないので、基と悠子は一旦は離婚し、リキが戸籍の上では基の妻に。
その状態でエージェントの息のかかった病院で、基は精子を出し、リキは人工受精されるという日々が始まります。
リキが痛がるのに粛々と人工受精されるシーンにはちょっとゾっとしましたね。
このドラマにはこういう怖いもの見たさの覗き見感覚が伴います。
この回ではリキがテル(伊藤万理華)にすすめられた女性用の風俗で指名したダイキ(森崎ウィン)とSEXをするまでもやけに丁寧に描かれました。
代理出産でささくれだったリキの心を癒してくれるダイキにのめりこむ感じにもハラハラしましたね。
第5話は基の妻になったリキが叔母の佳子(富田靖子)の墓参りに北海道に帰郷します。
空港に着くなり、今は土産物屋で働いている介護施設で元同僚だったミサキ(梅舟惟永)に早速つかまり、
東京帰りのリキに興味津々で探りを入れてきて、リキは結婚指輪を見せて有名な人の妻になったとつい話してしまいます。
リキは佳子が幸せになるには結婚しなきゃダメと言っていたのを思い返します。
リキはダイキの件にしろ、元同僚や家族への話にしろ、契約に逆らう危うさがあって、
その最たるものが、ミサキが集めた元同僚たちとの飲み会で、以前不倫関係にあった日高(戸次重幸)と再会。
ラブホに誘われ、一旦は断りますが、基からなんで無断で北海道に行ったのかとムカつく長文メールが来て、腹が立ったリキはラブホに行ってしまうのです。
あ~あ、とタメ息の出るリキの暴走ぶりに今後への不安しか感じません。
リキの意志の強さと弱さ、その揺れ動く不安定な感じを石橋静河は巧みに演じてますね。
しかし、このドラマでの黒木瞳の毒々しさはスゴいですね。
とかくリキの肩をもつ悠子に産ませるあなたもあなたねと毒づくセリフにはホントにムカつきました。
こういうイヤ~な女性を演じてる時の方が私めは黒木瞳を評価したくなります。
第4話も第5話も評価は…8