再三書いているように、おじさん視聴者の私めはこのドラマが胸キャン多めなのを好ましく思っていないのですが、
そんなおじさんにはありがたいことに、三姉妹の父親、五郎(高橋克実)が戻り、更に弟とわかる九吾(齋藤潤)を連れてきたことで6話、7話はホームドラマの要素が強まりました。
TBS 金曜22時
「9ボーダー」第6、7話
主演…川口春奈
脚本…金子ありさ
演出…坂上卓哉(6)、鳥居加奈(7)
五郎の連れてきた九吾が自分たちの弟と分かり三姉妹ほ複雑な感情になります。
自分たちは母親、みどり(堀内敬子)に捨てられたんだという思いが強まりますし、九吾は母親と祖母と暮らしてきたので世話にはなりたくないと頑な態度です。
しかし、どうもこの設定は強引なところがあって、あまりに自由奔放な五郎とギクシャクして子どもにあたるようになったみどりが、そんな自分がイヤになり実家に行ってしまったら妊娠が分かり、九吾を産んで育てたらしいんですが…
なぜ、五郎は実家にみどりがいることも九吾のことも知らなかったのか?娘たちも母親がいなくなったのに探そうともしなかったのか?
八海はまだ幼くても六月はもう20歳過ぎた大人だったんですから、連絡を取りそうなものなのに…。
といろいろ気になりました。
みどりが娘たちのことを気にはしていたようですが、何のアプローチもしなかったというのもずいぶんな話だなと思ってしまいましたし…。
銭湯のことも放り出してしまったわけでしょう?
かなり幼かった八海はちゃんと育ったか、気にならなかったんですかね?
五郎が俺がダメだったからと謝ってすむことでもないかなと思いましたね。
無理して働いてきたみどりを病気で亡くし、祖母も亡くなった九吾がただ不憫でした。
(演じる齋藤潤は「トリリオンゲーム」では目黒蓮、「恋する警護24時」では岩本照の少年時代を演じていて、ナイーブな演技ができる逸材。今後どう成長するか楽しみな16歳です)
こういう時に一番頼りになり真っ当なのは陽太(木戸大聖)で、九吾を自分の家に連れていき、頼ってもいいんだと諭します。
九吾は家族の一員に迎えてもらい、本人も受け入れたようで、第7話では東京に引っ越してくることになります。
みどりの墓参りも兼ねて、五郎と三姉妹は引っ越しの手伝いに行きます。
家族一緒の時間の中で、遠慮せずに思ったことは素直に相手に伝えようという話になり、
七苗(川口春奈)は大庭湯リニューアルに反対な五郎に改めて、立て直したいと熱く語ります。
この素直に伝えようは三姉妹のそれぞれ相手の男性にも向き合い方が変わっていきました。
脚本にはいろいろ疑問点もありましたが、演じるキャストの良さでホームドラマ的にはいい感じでした。
7話のラストはまたいつもの感じになってしまいましたけど(笑)
6話、7話ともに評価は…7