がんもどき後編とたんばさん…「季節のない街」第8、9話と | 連ドラについてじっくり語るブログ

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がんもどきの前編の記事からだいぶ日が経ってしまいました。申し訳ありません。

この記事は「がんもどき」後編の第8話と「たんばさん」第9話の記事とをあわせたものになります。




テレビ東京  金曜24時52分

「季節のない街」第8話、第9話


主演…池松壮亮

脚本…宮藤官九郎

演出…横浜聡子(8)、渡辺直樹(9)




まずは「がんもどき」後編。

伯母の妙子(広岡由里子)が退院してきてかつ子(三浦透子)と銭湯に行き、妊娠が判明。





私が病院に入ってる間に気持ち悪い!と嫌悪感むき出しの妙子。

相手は夫の京太(岩松了)に違いないと察しはついているようですが、責めるわけでもなく…



京太は自分ではないと言い訳タラタラ…

妙子は相手などどうでもよくて中絶費用をいかに工面するかに腐心していました。




するとタツヤ(仲野太賀)が血相変えてやってきて、傷害事件だと騒ぎます。

かつ子がオカベ(渡辺大知)の店に来て、オカベを刺したのでした。




オカベはかつ子を思い、訴えませんでしたが、かつ子は警察に勾留され、警察病院で中絶を受け、京太に犯されたことを警察に話しました。




出頭を命じられた京太は断固戦うぞ!と強がりながら行方をくらましました。

持ち出した不織布マスクを金にかえようとして捕まったそうです。




「舟を編む」では善人役でしたが、岩松了がこちらでは徹頭徹尾クズっぶりを好演しました。




かつ子が釈放されてからオカベはなぜ刺したかを聞きます。

自分で死のうと思ったのに、なぜオカベを刺したか分からないらしく、自分が死んだらオカベにすぐ忘れられてしまうのが怖かったそうです。




「よく分からないな…」

このオカベの泣きそうな笑顔がたまりませんでした。渡辺大知の笑顔はどこか哀しみが滲んでますね。




オカベはかつ子に泉谷しげるの名曲「春夏秋冬」を弾き語りで歌います。

歌詞に「季節のない街」って言葉があり、ここから付けたのがわかりました。



ハモるかつ子にオカベはキツめに「ごめん、勝手にハモらないでくれる」と咎めます。

かつ子にデレデレだったオカベにも変化が起き、シビアさも含めて向き合えるようになったようです。




続く第9話は街で最長老のたんばさん(ベンガル)がフィーチャーされました。



みんなの悩みや相談を聞いてくれるたんばさん。

タツヤがやってきて自分は仮設の住民の立ち退きの片棒をかついでいるし、家族は出て行ってしまったし、もう死にたいと泣き言を言います。




するとたんばさんは止めるどころか、鉢植えの植物を切ってきて、これは猛毒のトリカブトだから、これで死ぬように促します。




思い詰めてるタツヤはためらいもなく口に入れますが、何も起きません。

それはトリカブトではなく、ただのヒヤシンスでした。




駆けつけた半助(池松壮亮)に1人死ぬって報告しろと息巻いたり、怒ったり悲しんだり仲野太賀がめまぐるしく変わるタツヤをたっぷり演じきり見ごたえがありました。




立ち退きをすすめ始めた島(藤井隆)はまずたんばさんを説得します。

何事も受け入れるたんばさんは、「私の人生はこれで流れが変わるわけだ、ありがとう」と礼さえ述べます。



さあ、住民たちはどうなるんでしょうか?

8話、9話共に評価は…8