このドラマの王道パターンはやはり花咲舞(今田美桜)が臨店に行った先で、支店長の不正を暴き、物申して、イヤイヤ従っていた行員たちも賛同し、支店長は観念するというものです。
第7話と第8話はどちらもこのパターンで見やすかったです。
日本テレビ 土曜21時
「花咲舞が黙ってない」第7、8話
主演…今田美桜
脚本…室岡ヨシヒコ(7)、松田裕子(8)
演出…森雅弘(7)、南雲聖一(8)
ただ、この王道パターンは、東京第一銀行と産業中央銀行の合併の話が進んでいる中なので、なおのこと不祥事発覚はマイナスになることが加味されてきました。
まず第7話は四谷支店。
新宿で無差別刺傷事件が起き、その犯人の富樫(夙川アトム)は四谷支店でローンを断われた腹いせで事に及んだようで、
対応に不備はなかったか、担当した三宅(倉悠貴)から花咲と相馬(山本耕史)は話を聞きます。
対応に間違いはなかったようですが、花咲と同僚だった仲下(大西礼芳)は三宅の接客態度に問題を感じていました。
その後、今度は四谷支店の大口融資先の舟町ガスが、業務用ガス機器の欠陥隠蔽による爆発事故を起こします。
舟町ガスは産業中央銀行が融資を引き上げ、その肩代わりを四谷支店がしたのでした。実は富樫は舟町ガスの下請け業者で、
あんな不正をしている会社には融資するのになぜ俺にはしないのかと三宅には言っていたのです。
三宅は事の重大さを恐れて、舟町ガスの融資担当や、支店長にも報告しましたが、業績重視でもみ消されたのでした。
それを知った花咲は行員たちの前で暴きたてます。
痛快な展開でしたね。
第8話は業績トップを続けている京橋支店が臨店先。
こちらは紀本(要潤)が支店長だった支店で、紀本と昇仙峡(菊地凛子)が表彰に来ると、
昇仙峡の恋人で相馬の同期だった川野(平原テツ)の名で紀本あてに彼岸花のアレンジメントが届きます。
川野は紀本が京橋支店長時代に融資課長だったんです。
紀本が来店するタイミングで届くのはかなり内部事情に詳しい者の仕業で、容易に昇仙峡だなと薄々気づきます。
この京橋支店は行員たちのミスが増えていて聞き取りをすると、残業はしてないと言う割には、行員たちは疲れていて覇気がありません。
女性行員は聞き取り中に倒れてしまい、夫に聞くとかなり残業をしているようでした。
支店長は業績を上げるために残業をしても計上しないように圧力をかけていたようで、花咲はそれを糾弾し、若い行員が人事に訴えるため支店長の暴言を録音もしていたので、支店長は観念しました。
今回は割とあっさり解決したなと思ったら、そのあと相馬と花咲は川野の元部下に話を聞きにいき、
紀本に逆らった川野がいかに紀本から疎まれ追い詰められていったかが明らかになりました。紀本はめちゃくちゃ酷いヤツですね。
今なら明らかにバワハラで訴えられる案件ですが、川野は自殺してしまったんですね。
手帳に紀本の不正(?)を書きつけていたようで、それは今は昇仙峡が持っているようです。
昇仙峡は紀本の懐に入って、いかに川野の復讐をしようとしているんでしょうか?気になります。
7話、8話共に評価は…7