向こう側の人ではない太一…「ひだまりが聴こえる」第2話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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いいですね~、このドラマ。

深夜ドラマですが配信などでご覧いただきたいです。夏ドラマのダークホースNo.1です、今のところ。




テレビ東京  水曜24時30分

「ひだまりが聴こえる」第2話


主演…中沢元紀、小林虎之介

脚本…川﨑いづみ

演出…牧野将




「silent」の想と同じように航平(中沢元紀)も後天的に聴覚障がいになったんですね。



中学までは生徒会長とかも務め人気者だった航平は卒業後に発熱し、と突発性難聴で両耳が聴こえにくくなってしまいます。



高校に入ると先天的なろう者とはまた違った苦しみにさいなまれます。

話しかけても相手の答えがよく聞こえないので会話が成り立たず、相手も黙ってしまうし、




ハンデがあるからと過剰に気をつかわれたりもします。




手話教室は健常者向けのもので、ろう者ならろう学校で既に身につけているものというのも、なるほどそうかと思いました。




そうして航平はまわりの人は皆向こう側の人で、自分なんか…と距離を起き、孤立するようになってしまったのです。




そんな日々をずっと送ってきたので、航平は太一(小林虎之介)と知り合い、弁当を食べさせるかわりに授業のノートテークをしてもらうようになっても、




どうせ弁当目当てだろうと気を許しきれてなくて、大学の体育の授業のバスケでも、接触プレーで補聴器を落としてから変に気をつかわれるようになった航平は、隣のコートでのびのびと楽しそうにプレーする太一を見ると、




太一も向こう側の人なんだと、心を閉ざそうとしてしまいます。




そんな航平に太一は

「おまえ、何だよ!昨日から目合ったのに無視しやがって。傷つくだろうが!」

「弁当目当てじゃねぇし!」



と、はっきりと抗議するんですね。

このナチュラルなフランクさが太一の良さなんです。




バスケの授業の学生たちにも遠慮なく航平とプレーしていいことを身をもって示したり、ホントに太一って青年の太陽のような明るさに、航平が笑顔を取り戻していくのは見ていて清々しく感動的です。




ノートテークが下手くそで、講師にもっとゆっくり話せと要求するまっすぐさにも打たれました。




その割にプラトンとかの顔を描いてるんですけどね(笑)




第2話の評価は…8