冒頭、水季(古川琴音)が朝の慌ただしい時間の中で、海(泉谷星奈)の髪をまどめてあげるシーンがありました。
水季が美容院に行く間もないと嘆くという言葉もありました。
今回はこのシーンが前ふりであるかのように髪にまつわるエピソードが次々に出てきました。こういうキーワードから連鎖的にエピソードを紡ぐ手法が脚本の生方美久は巧みですね。
フジテレビ 月曜21時
「海のはじまり」第5話
主演…目黒蓮
脚本…生方美久
演出…風間太樹
夏休みは水季の実家で海と過ごすことになっている夏(目黒蓮)は、海の髪を編んだりまとめてあげなきゃいけなくなるので、弥生(有村架純)に教えを乞いました。
三つ編みをしても夏は優しいのでゆるくしか編めず、弥生にたしなめられます。
弥生は器用に手早く自分で編めて、これは母親にやってもらうとキツくて作業みたいにやられるのでイヤで、かといって父親にも頼みづらくて、自分でやるようになったのだと明かしてくれました。
やはり、弥生は親とは疎遠のようで、夏にも会わせてないようです。
どこかで出てきそうですね。不穏です。
夏は海のことをまだ家族に説明してなくて朱音に叱られ、ようやく実家に帰り伝えました。
夏が口下手なので、赤ちゃんがいるといきなり言ったら、弥生に?とみんな喜び出し、ハラハラしましたね。
義父(林泰文)と義弟の大和(木戸大聖)は遠慮気味でしたが、母親のゆき子(西田尚美)は夏のことがよくわかっていて、
妊娠や中絶のことを黙っていて隠していたことを厳しくなじりました。
お母さん、ずいぶんキツいなとは思いましたが…。
でも、海のこと自体は歓迎で連れて来るように言いました。孫や姪に会いたがるのはいいですが、弥生のことを触れないのはちょっと気になりました。
ゆき子は自分が一番大変だったのは離婚して再婚するまでの間で、その頃は美容院にも行けなかった…と、冒頭の水季とリンクすることを言ってました。
ゆき子もシングルマザーの苦労を身をもって知っているんですね。
海が夏の家に来ると、海は大和とすぐ意気投合しました。
2人とも母親を亡くした者同士なんですね。
海が朱音にイヤなことはイヤってもっと言っていいと言われてましたが、明るい大和も実は海のように我慢してきたことも多かったのでは?と想像してしまいました。
水季の実家に寝泊まりするようになった
夏は、風呂上がりの海の髪をドライヤーで乾かしてあげました。
三つ編みをきつく編めないのと同じように、熱かったらいけないとやけにドライヤーが遠いのが夏らしかったですね(笑)
今回、最もグッときたのは、子宮頸がんで身体が弱った水季は、実家に身を寄せ、自分がいなくなっても寝られるように海を朱音と寝させようとしたのに、
海が抜け出してきて水季と寝たがるシーンでした。
水季は海に自分がいなくなると前もって伝えていたんですね。
短いシーンでしたが胸がしめつけられました。
津野(池松壮亮)は今では海のまわりにいろんな人がいるけど、以前は自分だけだったのに、いまは蚊帳の外なのを嘆いていました。
津野の部屋のソファーから海の髪をまとめるゴムが出てきましたが、以前は津野がやってあげたりもしていたんですかね。
まだまだ明らかになっていないことが沢山ありますね。先が読めません。
第5話の評価は…8